(英) 教員離職が多く採用が困難な中で公立学校中等学校の校長補佐(管理職相当)に位置付けされている教員の数が過去6年間25%増加し、一般教員との比率が学校により50%~3.4%と区々であることが明らかになった。優秀な教員を学校に引き留めるために優遇しようとすることが理由の一つと考えられる。校長補佐には何らかの特命事項が与えられるのでそれが一般教員の業務負担につながるケースもある。
(TES 2017.10.20)
(米) ビル・ゲイツ氏は同氏の財団が今後5年間に17億ドル(約2,000億円)を公立学校改善に投資すると発表した。15%が伝統的公立学校に、残余はチャータースクールに向けられる。全投資額の60%は新カリキュラム関係と地域における学校連携に当てられる。今後数年間に30の学校連携プロジェクトが支援を受けるという。
(WPost 2017.10.19)
(英) 15才児を対象としたピザテスト(PISA 国際学習到達度調査)ランキングで2009年と2012年に一位になった上海では親の教育熱が高くPISAを学校教育と同一視する傾向もあったが、最近では両者を切り離し、学校でも学力一辺倒ではなく子どもの様々な活動分野で自発性を重視する傾向が見られる。創造性、独立の思考、チームワーク、自律性など英国の学校で大事にされてきたことに関心が向けられているようである。
(TES 2017.10.18)
(英) 学校に対しては「教育標準局」(Ofsted) や地方当局をはじめ様々の組織から指導や助言・・・場合によっては相互に矛盾している・・・が寄せられ、各種データも突き付けられるが、真に大事なのは「学校の気風・雰囲気」であり、それは、校長、教員、学校管理者、子どもたち、親が一緒に作り上げるものである、というベテラン学校長の提言。
(TES 2017.10.18)
(英) 2016/2017学校年度に慈善団体の「子ども電話」に寄せられた子どもの自殺に関わる相談は22,456件 ( 全相談件数は295,202件 ) で前年度の19,481から大幅に増加(15%)した。女子が72%を占める。13,746件は「不安」を訴えるものであるが、団体リーダーは「かつては他人から傷つけられたことによるものが多かったが、今日では圧倒的に”心の病”によるものが多く相談相手がいない。教員、親、補助職員が早期に気付くよう対策が必要」と述べる。
(BBC 2017.10.17)
(英) 障がい者へのヘイト犯罪が増加していることをBBC調査が明らかにした。英国全体では昨年450件が警察に報告されているが2014-15年度には181件であった。オンライン上の記述や街路での口頭による中傷が多い。内務省は中傷自体よりも中傷の事実が記録に残されやすくなったことも一因としている。
(TES 2017.10.15)
(英) ソーシャルワーカーにより保護される子どもの数が多くなり2016年には過去7年間では最高の数に上っている。毎日90人が保護されている状況にある。深夜や週末を含めて多くが事件現場での対応や裁判手続きに時間を取られ問題の解決に踏み込む余裕もない。関係者は地方当局の児童保護業務の改善を訴えている。
(BBC 2017.10.12)
(米) 連邦教育省が全米から募集し巨額の予算を投下する競争的資金のプロジェクトテーマが公表され、パブリックコメントが求められている。「米国教育のビジョン」として11のテーマが提案されているがその中でも最優先されるのはベッツィデボス長官が提唱している「学校選択の推進」・・・それは公教育の営利化であるという批判もある・・・である。ビジョンのポイントとして「子どもたちがあらゆる観点から安全かつ尊敬される教育環境の下で質の高いお手頃な教育を公平に享受できるよう力強い一歩を踏み出す」ことが求められている。
(WPost 2017.10.12)
(英) アマンダ・スピールマンOfsted ( 教育標準局 ) 長官が「良いカリキュラムは良い試験結果につながるが、良い試験結果が必ずしも子どもたちが必要とする知識を得たことを意味しない」とテスト重視の風潮に警告。
(BBC 2017.10.11)
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NYT ; ニューヨークタイムズ 、WPost;ワシントン・ポスト 、EDweek 週刊教育(米)、BBC; BBC放送、TES ; ロンドンタイムス教育版、 DTel ; デイリーテレグラフ Guard;ガーディアン
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☆ いじめの責任
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