COCKPIT-19

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カナダのプチ・リゾートホテル

2010-06-17 04:07:19 | 旅行記

大自然に囲まれたロッジ風のホテルは、カルガリー国際空港から車で3時間ほどのところに在った。 赤い屋根と、木材の持つ素朴な暖かさを生かした3階建ての建物は、かなりの歴史を感じさせるが、良く手入れが行き届き、磨きこんである。 花と芝生と川が流れている庭からは、カナディアンロッキーの険しい頂を間近に見ることができる。

北アメリカ・コロラド州デンバーに留学してた息子を、夫婦で訪ねたのは21年前の夏。 4日ほど彼のアパートに滞在し、大学のキャンバスを見学したり、 大きなショッピングセンターへ通ったりしながら、大都市に住む人たちの日常にも触れて過ごした。 その後3人でカナダのスポケーン経由でカルガリーに入り、空港からレンタカーでホテルに着いた。

気温15℃湿度50%。 高原の空気を満喫しながらの散策のあと、暖炉の燃えるロビーで一杯飲み終わるころ、我々はこのホテルがすっかり気に入ってしまった。 ロケーションの素晴らしさと静寂さ、ヨーロッパ風のインテリア、従業員のホスピタリティーは洗練され細やか。 それにフランス料理の流れを汲むここの夕食が期待を裏切らなかったら、このあと予定している2つのホテルをキャンセルして、ここに残ろうと決めた。

ディナーは8時45分からの席を選んだ。 アペタイザーはオリジナルのパスタとサーモンのマリネー、ロブスターのスープ、いずれもシェフの腕は悪くない。 アントレーはグリル風の魚料理、皮がカリカリに焼けておりトマトソースとぴったし、虹鱒のグリルも焼き具合は絶妙。 唯一の肉料理タックのステーキも、焦げた皮がおいしい。 ヴァンムースとワインはナパヴァレーのものを飲んでみたが、カリフォルニア・ワインの品質を再認識した次第。

メインの料理は3人でシェアーして食べたが、ウエイターの切り分けが見事だった。 デザートは、甘さを抑えた自家製のチョコレートケーキで、僕と息子は締めくくりに、カルヴァドスのオンザロックをダブルで貰った。 満足して食べ終わったのは11時過ぎ、もちろん2泊を追加したことは言うまでもない。 親子3人での旅はこれが最後となってしまったが、いい宿はしっかりと記憶に残っている。   

 


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