COCKPIT-19

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「コルシカ島への旅」 (11)ふたたび ボニファシオ~アジャクシオ へ

2017-08-09 10:06:49 | 旅行記
ライトアップされた船体、アフロキューバンジャズのパーカッションが響き、フリュートグラスを片手に談笑する男女たち。 何隻もの豪華クルーザーが競うようにミッドナイトショーを演出し、観光客を足止めさせる。 そして夜店の喧騒と人混みで深夜まで賑わったボニファシオ海岸通りの夜が明けようとしている。 未明の港町は地中海の冷気に包まれ、厚手のブルゾンやセーターを着こんでスーパーに向かうのは、早朝に出航するヨットのクルーたち。 華やかな宴の主役たちはまだ寝静まっており、昨夜船底の照明に群がっていた港の掃除屋たちの姿はもう無い。

女性シェフのNちゃん、そのアシスタントでプロのヨットマンOちゃん、それにエステティックサロンの若い女性オーナーKちゃんの3人は生鮮食品の買い出し。 やがて「メシができたぞー!」と声が聞こえ、炊き立ての日本米にナスとサヤエンドウの味噌汁、それに梅干しと唐辛子味噌が食卓に並ぶ。 食休みの後ヨットはボニファシオの港を離れ、乗船地のアジャクシオに向けて出航。 復路のスケジュールは寄港地も少なく、ストレッチや読書でゆっくりできるのもうれしい。 早くもエンジン音が止み帆走に入ったようだ。

航海中自分たちで釣った魚を一度は食べてみたいと思っていたが、何故かどの海域でも釣りは禁止されている。 復路の最終日、マリーンスポーツを楽しむためボムボートで上陸したが、砂浜の先に見える古い石造りの建物と背景の白い山々のコントラストにすっかり魅せられてしまった。 海岸沿いには行けないので山道を登って小さな入り江に降りて行くと、「老人と海」に出てくるような木造船の上で、老いた漁夫が獲ってきたばかりの僅かな魚を分類している。 覗き込んでる僕たちを気にもしてない。

作業が一段落したところで「分けてくれまいか?」と聞くとうなずいたので、魚に詳しい団長格のO(オーさん)が何匹かを指さして選び、20ユーロを受け取ってもらった。 お目当ての家は近くで見ると100年は経っており、どうやら彼の住まいのようだ。 砂浜に戻り、久しぶりにシュノーケルで潜ってみたが、ブルーの海中は限りなく透明度が高く吸い込まれそう。 そして進化したシュノーケルは顔全体がメガネで覆われており、その空間で楽に呼吸ができることを知り感激。 迎えのボートで船に戻りシャワーを浴びると、もうすぐランチだ。

テーブルの真ん中には白い大きな器が置かれ、ソーメンと氷が涼しそうに浮かんでいる。 麺つゆに、おろし生姜とアサズキのみじん切り、七味唐辛子を入れて食すると、遠く離れた地中海に居ることを忘れてしまいそう。 次に現れたのが先刻仕入れてきたアイナメ?の煮つけ、身がしっかり引き締まっており新鮮さも加わって凄く旨い。 これは白ワインで食べたいと開けたのが、コルシカワインの白「ドメーヌヴェッキオ」白い花の香りが広がり、微かなスモークのブーケが後味をふくよかにする。 最後の航海の最後のランチは最高に盛り上がった。



   

  



 

    










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