ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

わたしの子育て遺産

2015年12月23日 | ほん
 朝のニュースショーを見ていたら、若新雄純さん
 松村豊太(徳島文理大学)さんの言葉として

「アニメやマンガといった消費材が、時間経過や異文化の視点を経ることで文化財になる」

 と話してらした。

 雑誌や新聞に連載される小説や漫画、日々テレビやネットで放送されるドラマやアニメ。 
 そういうモノは、その時は、ただただ流れていく消費材なのだけれど、一年、五年、十年、五十年と時間が経つことで、その時代を表現する文化財になる。
 あるいは、生活習慣や価値観の違う文化圏から見ると、あたりまえが特別なものに見える。ということ。 

 日頃わたしがぼんやりと感じていたことが、端的に言葉で説明されていて、「エウレカ!」って電球がひらめいたのでした。
 
 我が家の生活空間のおよそ三分の2を占める書籍たち。
 実は、文化財だったのね!
 すっきり暮らすとか断捨離とか、憧れないわけではなかったけれど、どうにも処分が出来なかった。
 じりじりして、でもしかたないかと、60箱のダンボールと一緒に転居してきたけど。
 これらはみ~んな文化財だったのだと。
 納得し、肯定感を得られたのでした。
 
 ヨーロッパの貴族の館などは、部屋中が絵画や彫刻やキンキラしたモノで飾られていることがよくあります。
 あれは、たしかに文化芸術に囲まれた暮らしで、豊かさの表れかともおもいます。
 形は違えど、書籍やCDやDVDに囲まれた暮らしも、それと同様ということでしょうね。
 単なる物体ではない、文化財とともに暮らす。
 そう思えば、よろしいのやわ。

 そんな文化財の中に、20年以上前の、我が家の子ども達の愛読書がちょびっとだけ残っていました。
 本当は、もっともっとあったのですが、転居の度に施設に寄贈したり、震災の被災地に支援物資として送ったりしたので数がないのです。
 あらためて、わたしのの子育て遺産として、大事にしたいと思いました。

 
 
 
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« えほん むかしばなし 年末... | トップ | 2015年のまとめ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
納得 (うずお)
2015-12-24 06:14:19
「おふろ」家にもあった!
大好きな絵本だった。
大好きだった気持ちと一緒に保存されるんだね、本って。
タイムカプセルみたいなもの (いちみ)
2015-12-24 08:29:46
大好きな気持ち
うれしい気持ち
しあわせな懐かしさ

たくさんある方がいい気がしますね^^;

コメントを投稿

ほん」カテゴリの最新記事