ら く が き ち ょ う

井戸端雀 いちみ が心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

納得いかない

2012年02月15日 | つれづれ
《前回までのあらすじ》

 あまりの寒さに隣県の温泉にでかけた夫婦は、道中に県立装飾古墳館を訪れる。
 夫は二十年前に家族で古墳館を訪れたことがあると言うが、妻にはそんな記憶は一切ない。
 くいちがう記憶は単なる加齢のせいなのか、それとも夫は平行世界から紛れ込んだ別人なのでは……?
 妻は不安と猜疑心がわき上がるのを感じた。


  
 先輩スタッフから仕事を引き継ぎ、慣れない作業に肩をこわばらせて帰宅した時、関東平野の東の端っこへ出張中のつれあいより写メールが届きました。
 タイトルが、「装飾古墳博物館に行っていた!」とあります。
 娘のところに保管してあるアルバムを探し出し、証拠写真を送ってきたのでした。
 


 ケータイの小さい画面ではわかりにくかったけれど、こうして大きな画面で見ると、先日訪れた装飾古墳館の建物のようでもあります。
 そして、わたしの書いた字でタイトルまで……。
 撮影日は '92年4月26日。装飾古墳館が開館して十日ほどの頃です。
 折り返しかけた電話口で、つれあいはさも得意げに
 「ほぉ〜ら〜、やっぱり、行ってたやろ〜」ですって。
 この写真の他にも、娘(当時3歳9ヵ月)を肩車したつれあいが遠景で映っている写真もあったのだとか。
 それでもわたしは納得がいきません!
 わたしと息子(当時生後10ヵ月)の姿が映ったものはアルバムにはなかったとのこと。
 「わたしが映ってないということは、わたしと赤ん坊は留守番してたのかもよ〜」と反論。
 「そやったら、誰が遠くにいる肩車の親子を撮影するんや〜?」とつれあい。

 証拠写真を見せられても、すんなりと納得はできません。
 ひょっとして平行世界から紛れ込んだのは、つれあいではなくわたしのほうだった……?





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