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チョコレートゲーム / 岡嶋二人

2007-05-12 18:07:43 | 読書
今回の記事は『チョコレートゲーム』、著者は岡嶋二人さん。
第39回(1986年)日本推理作家協会賞受賞作です。
父親の息子に向けられる気持ちが切ないミステリ・ドラマ。


■内容紹介
秋川学園大付属中学校近くの空き地で他殺死体が発見される。
被害者は貫井直之という秋川学園に通う14歳の少年だった。
貫井少年は全身に打撲を負っており、それが直接の死因につながったと見られている。

作家・近内泰洋はこの記事を読み、不安な気持ちを抱いていた。
近内は数日前に息子の省吾の身体にもアザがあることを見ていた。そして、秋川学園は省吾が通う中学校でもある。

―― この事件に、省吾は関係があるのではないか?
事件の前日の夜、省吾は家に帰ってきていない。まさか……。

そんな疑惑が頭に浮かび、近内を大いに不安にさせた。
近内は事件のことを省吾に聞いた。しかし、省吾は何も話してはくれなかった。

近内と省吾の関係はあまり上手くいっておらず疎遠だった。
近内は省吾の生活が荒れており、学校を無断で休んでいる事実に、妻から知らされるまで気付かなかった。

私は省吾を信じてやりたい。


■感想
※↓カッコ内空白はネタバレにつながると思ったので一応伏せてあります。構わないという方以外は反転しないようにお願いします。

父親の息子に向けられる気持ちが切なかった今作。
近内は最初の内こそ省吾に疑いの気持ちを抱きますが、以降は一途に省吾の無実を信じてあげています。
心の底から息子のことを愛しく思っている近内の想いは心を震わせます。

ミステリとしての出来もすごく良かったと思います。
トリックうんぬんということではなくて、物語の展開・構成がすごく良いです。
比較的身近な謎でありながら、興味をすごくそそられました。
息子の無実を信じて事件の真相を追うという展開もとても読ませる内容でした。
舞台が中学校(調査対象が生徒、先生、親)というのも面白かったです。
そして、タイトルにもなっているチョコレートゲームというキーワード。
物語の序盤で、このキーワードは出てくるんですが、これが何なのかということは謎に包まれたまま話が進んでいきます。
チョコレートゲームの意味が明かされるのは物語後半。それまで、コレすっごく気になります。
タイトル、とても効果的でした。

そして(省吾)について。
最後まで読み進めていくと、彼はすごく愛おしく思えてきます。
近内)と同じ気持ちになって物語を読み終われました。最後、切ないよな。

面白くて、読みやすいので、オススメしたい小説です。


『チョコレートゲーム』 / 岡嶋二人 / 講談社文庫
ジャンル:小説(ミステリ/学園/父と息子)
メモ:第39回 日本推理作家協会賞 受賞作
おすすめ度★★★★

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