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ドッペルゲンガー

2006-09-18 18:38:19 | 映画
(C)2002「ドッペルゲンガー」製作委員会


今回の記事は『ドッペルゲンガー』(2002年日本、監督:黒沢清)です。
黒沢さんは、僕のとても好きな映画監督です。
現在(2006年9月)、黒沢さん久々の新作『LOFT』が劇場公開されています。
という訳で、LOFT公開記念記事として、ふだんはあまり書かないDVDからのレビュー記事を書いてみました。


内容紹介
「ドッペルゲンガー」
自分にそっくりな分身。
それを見たものは数日のうちに必ず死ぬ
と言い伝えられている。

早崎道夫は、医療機器メーカー、メディカル・サイテック社のエリート研究者。
早崎は10年前に開発した血圧計が大ヒットしたことで、次の開発へ向けて周囲から期待を寄せられている。
だが、現在、助手と共に開発を続ける「人工人体」の研究は行き詰っており、
上司からもたびたび進捗状況を問われ、ストレスを募らせていた。
そんなある日、早崎の前に一人の男が現れる。
その男の姿は早崎道夫そのものだった。
何もかも同じだった。
「君は誰だ」
「俺?お前だよ」
その男は早崎の死の分身だった。
「私の前から消えろ!」
「協力してやるよ。俺にまかせておけ」

分身、見たら死ぬ。死の分身に遭遇した男の行く末は…


感想
黒沢さんの映画を見ると毎回、
その映像のセンスの良さに驚かされます。
今作も「分割」という手法で魅せてくれてます。
分割そのものはそれほど珍しくはないのかも知れませんが
黒沢さんの「分割」の使い方はめちゃくちゃウマイ。
ホントに効果的に使われています。

出演者たちもみなさん、とってもいい雰囲気です。
ひとり二役をやっている役所さん(=早崎)は文句なしに上手で
本人、分身それぞれで違った魅力を十二分に見せてくれてます。
今回が映画初出演だという永作博美さん
(へーそうなんだ。ちょっと意外です。)
も、かわいく不思議な魅力のある女性を演じてます。
そして、ユースケ・サンタマリア。
映画始まってもなかなか出てこないユースケさんですが
後半の彼のキャラにはちょっと痺れます。

早崎とその分身。
最初のうちは割と区別が簡単につくのに
映画が進むにつれて、どっちがどっちだか分からなくなってきます。
これはまさに黒沢さんの狙いどおりというわけですね。
以下ネタバレ要反転↓
映画後半ではある時を境に本人と分身が入れ替わります。
DVD特典では、それがどこなのかが明確に分かるようになっています。
そんな大事なシーンをまるまるカットとは黒沢さんも大胆です。
だけど、黒沢さんの言うとおりにそのシーンを切ったおかげで
分身=本人の境界の曖昧さが強くなって
映画の深みが増しているように思います。
さすがです。
死の分身は言い伝えどおり、早崎に死をもたらしてしまっているけれども
同時に早崎自身を変え、彼を救っていたんだな
と思います。


黒沢さんの映画は見るたびに新たな発見や思いが募る不思議な映画です。
この映画もまた、何回か見ると違った印象を受けそうな映画です。

『LOFT』公開記念として黒沢清関係の記事に無意味にリンク貼っときましたので
よろしければ、そちらもどうぞ。
⇒『回路』 / 読書レビューより
⇒『CURE』 / 読書レビューより
⇒『カリスマ』 / 映画レビューより
⇒『アカルイミライ』 / お勧め映画記事より
⇒『LOFT』 / 映画レビューに近日UP予定。9.17に観てきました。


映画データ
題名ドッペルゲンガー
製作年/製作国2002年/日本
ジャンルドラマ/サスペンス/ホラー/分身
監督黒沢清
出演役所広司
永作博美
ユースケ・サンタマリア
柄本明
戸田昌宏
佐藤仁美
鈴木英介
ダンカン、 他
おすすめ度★★★★
(★は5つ中)
⇒DVDオフィシャルサイト
⇒goo映画へのリンク
⇒アミューズメントエンタテインメント
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