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アルゴ(映画)

2012-11-24 00:55:00 | 映画
今回の記事は『アルゴ』(2012年、監督:ベン・アフレック)です。
1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件でCIAが行った驚愕の人質救出作戦を、緊張感溢れるリアルな筆致で描き出した実録ポリティカル・サスペンス。
監督としても俳優としても類稀なる実力を持ったベン・アフレックの魅力に感嘆させられる秀作映画です。

■内容紹介 ※goo映画より
1979年11月4日、革命に沸くイランで米国大使館が過激派に占拠され、密かに脱出しカナダ大使私邸に逃げ込んだ6人を除く52人の大使館員が人質にとられる。イラン側の要求は、癌治療の名目で米国に渡った悪名高き前国王パーレビの引き渡し。
もしカナダ大使私邸へ逃げ込んだ6人がイラン側に見つかれば公開処刑は避けられない。しかし彼らを国外へ逃がすことは絶望的な状況だった。
CIAのトニー・メンデスはSF映画『アルゴ』の製作をでっち上げ、ロケハンのクルーとして6人を出国させようと暗躍する。

この《実話》は、フィクションよりも大胆

アルゴ

アルゴ

アルゴ


■感想
この映画は実話をもとにした映画で、ベン・アフレックの主演・監督作品です。
『ザ・タウン』の時も思ったけど、ベン・アフレックが監督を務めた映画は、リアルで真摯な筆致で描かれる作品であることが多く、ピリッと締まった空気を映画に与えています。
その手腕は見事で、ベン・アフレックって本当に多才な人だなぁと思ってしまう。
『アルゴ』においても、そんな彼の監督・俳優としても魅力が遺憾なく発揮されています。

ちなみに今回の記事中画像の3枚目は映画内のシーンではなく、おそらく監督としてのベン・アフレックを撮ったもの。
主演を演じているということもあり、役のメーキャップのまま指示を出しているっぽいベン・アフレック監督。かっこ良すぎるだろ。

『アルゴ』はジャンルとしては実録ポリティカル・サスペンスと書かれていた。
実録というのは実際にあった出来事を扱った作品ということ。(実録XXというのは最近流行ってる気がしますね)
ポリティカル・サスペンスはちょっと聞きなれない言葉ですが、「Political 政治の、政治学の」の意から、政治がらみのサスペンスということらしい。そう、けっこう堅めのジャンルなのだ。
『アルゴ』にそういう一面があることは確かです。けれど『アルゴ』には脱出劇という一面もあり、とても緊迫感溢れる映画として楽しめました。

脱出作戦決行となる終盤の緊迫感の高まりはとにかく凄かった。
困難を乗り越えた先のトラブルに継ぐトラブル。結果はわかっていようとやはりドキドキしてしまう。
そのドキドキハラハラさせられる感はもの凄く、クライマックスに感じる喜びの感動も大きかったです。

実際の写真と映画シーンを並べたエンドロールもセンスが良かった。

ベン・アフレックが演じた主人公トニー・メンデスの魅力も大きかった。
けっこう淡々とした印象も受けるのだけれど、「絶対に脱出させる」という強い思いには感動させられます。
好きなシーンは本来本名を名乗ることはタブーである任務中に、本名を明かすシーンです。
トニーの覚悟の大きさと、彼らと運命を共にするのだという気概には信頼感があったように思う。
このシーン以降、ある大使館員との間にあった溝も埋まったように感じた。

『アルゴ』はエンタメ性はやや薄い映画かもしれない。けれど間違いなく秀作映画でしょう。センスが高く本格派の映画を観たいという方にはオススメできる映画です。

■登場人物ちょいメモ
トニー・メンデス(ベン・アフレック)
…CIAの人質奪還の専門家。架空の映画製作をでっち上げ、イランで危機的状況にある6人の大使館職員を映画のスタッフに偽装させて出国させるという奇想天外な作戦を思い立つ。
本人自ら映画製作補ケヴィン・ハーキンスを装い職員救出のためイランへと赴く。

ジャック・オドネル(ブライアン・クランストン)
…トニーの上司。出国作戦直前に上からある決定を聞かされ憤る。しかしトニーの決意を知るや最大限に支援してくれる。
トニーと思いは同じだということが分かるシーンで素敵だった。

レスター・シーゲル(アラン・アーキン)
…大物プロデューサー。偽映画作戦の為に協力を要請される。映画製作に対しては素人であるトニーにアドバイスをし、自らも率先して動く。架空の映画製作に信憑性を与えることに一躍買う。

ジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)
…特殊メイクの第一人者。『猿の惑星』の特殊メイクでアカデミー賞に輝いた人物。奇想天外な作戦にも協力を引き受けてくれた。シーゲルとチェンバースのバックアップでの支援の姿は男気に溢れていてかっこ良かった。

ケン・テイラー(ヴィクター・ガーバー)
…カナダ大使。逃げてきた6人の米大使館職員を私邸に匿う。

ボブ・アンダース(テイト・ドノヴァン)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。架空の映画「アルゴ」では監督役を任される。不思議とリッチそうな風貌だったからですね。

ジョー・スタッフォード(スクート・マクネイリー)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。架空の映画「アルゴ」ではアソシエイト・プロデューサーを任される。
奇想天外な脱出作戦に対しては慎重な意見を持っていたが、空港のシーンでの彼の迫真の演技はお見事。

キャシー・スタッフォード(ケリー・ビシェ)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。ジョーの妻。架空の映画「アルゴ」では美術監督を任される。ニセの役では6人の中で一番外見を変えている。

マーク・ライジェク(クリストファー・デナム)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。架空の映画「アルゴ」ではロケーション・マネージャーを任される。

コーラ・ライジェク(クレア・デュヴァル)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。マークの妻。架空の映画「アルゴ」では脚本家を任される。脚本家と言われたら6人の中だと確かに彼女な気がするCIAのナイスな人選。

リー・シャッツ(ロリー・コクレイン)
…逃げ込んだ6人の米大使館職員の一人。架空の映画「アルゴ」ではカメラマンを任される。
ロケハンではちょっとした失敗を仕出かしてトニーに突っ込まれている。まぁ、彼だけ不慣れな小道具が必要だった訳だし。

サハル(シェイラ・ヴァンド)
…カナダ大使私邸で雇われているメイド。6人の職員たちは彼女は自分たちのことに気づいているのではという疑念を抱いているが…。

■予告編


映画データ 
題名 アルゴ 
製作年/製作国 2012年/アメリカ 
ジャンル サスペンス 
監督 ベン・アフレック 
出演者 ベン・アフレック
ブライアン・クランストン
アラン・アーキン
ジョン・グッドマン
ヴィクター・ガーバー
テイト・ドノヴァン
クレア・デュヴァル
スクート・マクネイリー
ケリー・ビシェ
クリストファー・デナム
カイル・チャンドラー
クリス・メッシーナ
タイタス・ウェリヴァー
シェイラ・ヴァンド
マイケル・パークス
ロリー・コクレイン
キース・ザラバッカ
ボブ・ガントン
テイラー・シリング、他 
メモ・特記 実話をもとにした映画
製作にジョージ・クルーニーの名前があったりする。 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒アルゴ - goo 映画

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