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コクリコ坂から(映画)

2011-10-02 20:24:00 | 映画
今回の記事は『コクリコ坂から』(2011年、監督:宮崎吾朗)です。
2011年のスタジオジブリ夏の長編アニメーション作品で宮崎吾朗監督の2作目。
1963年の横浜を舞台に学生運動に身を焦がす若者の姿と一組の男女の淡い恋の行方を描いた青春恋愛映画。
主役二人は長澤まさみさんと岡田准一くんが声を当てています。

■内容紹介 ※goo映画より
翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。古いものを壊し、どんどん新しいものを作っていこうとする気運のなかで、横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。
そんな騒動の中、学生たちを率い、部室棟を守ろうとする少年・俊と、高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。
二人は順調に距離を縮めていくが、ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?

上を向いて歩こう

コクリコ坂から

コクリコ坂から


■感想
2011年のジブリ映画。
内容の方はジブリ作品としては今までにないぐらい純粋に青春恋愛映画を描いていたなぁという印象。
去年のアリエッティは小人が出てくるという点でぎりぎりファンタジー要素が残っていたけれど、コクリコ坂からにはファンタジー要素は皆無。
このまま実写映画化されたとしてもおかしくないぐらいの内容です。

監督は『ゲド戦記』に続き今作で監督2作目となるごろう監督。
ゲド戦記はかなり大きく叩かれてしまうという結果に終わりましたが、僕はゲドのやや暗めのファンタジーもそこそこ好きだったので、コクリコ坂からも事前の期待度は高かった。
期待度が高いと大体の場合は期待はずれに終わるというのがよくあるパターンなのですが、この映画はそうした通例を幸いにも乗り越えてくれた。
満足度、だいぶ高いです。

ストーリーが純粋に良くキャラクターの描き方も上手いので映画として面白い。
ゲド以降はジブリ映画の評判はいかんせん低くなってしまったのですが、『コクリコ坂から』は世間の評判も高めのようです。
『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』といったジブリ成熟期の繊細で壮大なスケールの映画と比べてしまうと『コクリコ坂』は小粒な印象がやはり拭えない。
けど大変丁寧に作られているという印象もあって僕としては好印象のが強い。

映画の原作は1980年に『なかよし』に連載された同名少女コミックス。
原作は全く知らないのですが、wikiによると設定面がだいぶ変えられているらしい。
一番驚くのが映画『ココリコ坂から』では物語の中核ともなっている部室棟カルチェラタンが原作には無いという情報。マジですか!
となると俊と海との物語以外原作とは全然違っているのではと思えてくる。
その辺どうなのだろう。

映画で描かれている物語には少々時代を感じます。
学生運動に血気盛んな学生たち。今の時代とはだいぶ異なる風潮に思える。
この時代を体験した人ならノスタルジックな感傷を感じるのかもしれない。
その時代を知らなくても物語からは不思議と懐かしさを感じます。
舞台となっていた横浜や東京は、今現在比較的馴染み深い場所だったのでちょっと嬉しかった。
やさしい色彩の絵も物語の温かみをよく出しています。

海と風間俊との物語はピュアな恋物語でドキドキします。まさに青春だなーと切なくなりますね。
この二人の微妙な距離感がまた何ともいえない。

生徒会長の水沼くんが素敵です。
秀才だけどしっかりとした自分というものも持っていて堂々と振る舞う姿はかっこ良い。かつ熱いぞ。
ちょっとキザっぽいところもまた良かった。
髪型をかりあげているところは…まぁ素通りの方向で。

主演二人の声を演じている長澤まさみさんと岡田准一さん。
びっくりするぐらい声が自然にはまっている。
違和感は皆無で本当にはまり役。

海のキリッとした性格は魅力的だった。それでいて控えめな所もいいな。
広小路さん(声は柊瑠美さん)がメガネ外したら美人そうとか、小ネタもちょくちょくあって微笑ましくもある。
終わりは意外と淡白な感じで終わりますが、あとから来ますね。しみじみと良い映画だったなぁと。
純粋で真っ直ぐに頑張る海と俊の姿を見ていると、「自分ももっと頑張らなくちゃいけない、頑張れる」という気持ちにさせてくれる。

耳をすませば、魔女の宅急便などが好きな方ならきっと楽しめる映画だと思う。

なお映画タイトルは勘違い注意。
僕は当初「コクリコの坂から」だと映画タイトルをずっと勘違いしていて、僕の隣でチケット買っていた人は「ココリコ坂から」と言っていた。
Web検索でもココリコ坂からでけっこう引っかかるので誤記してる人が案外多い。
注意しましょう。
なお、ちょっと聞きなれない言葉コクリコとはひなげしを意味するフランス語だそうです。

↓貼り残しIMG
⇒img1(小松崎海=メル)
⇒img2(小松崎海その2)
⇒img3(風間俊)

映画データ 
題名 コクリコ坂から 
製作年/製作国 2011年/日本 
ジャンル 青春/ロマンス/アニメ 
監督 宮崎吾朗 
声の出演 長澤まさみ
岡田准一
竹下景子
石田ゆり子
風吹ジュン
内藤剛志
風間俊介
大森南朋
香川照之
、他 
メモ・特記 原作:高橋千鶴(作画)・佐山哲郎(原作) 『コクリコ坂から』 講談社
主題歌:手嶌葵『さよならの夏〜コクリコ坂から〜』 
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+コクリコ坂から - goo 映画

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2 コメント

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こんばんわ (Matthew)
2011-10-03 21:55:44
この作品、私は、あまり期待していなかったのですが、ファンタジーでもない普通のお話でしたが、観終わった感想は、私も、かなり良い作品でした。
時代背景もあるとは思いますが、カルチェラタンにまつわる、さまざまなドタバタ劇(?)は、最近は見なくなった往年のジブリ作品臭がして、そういった意味でも、私には、懐かしく面白い作品に感じました。

『コクリコ』って、ひなげしのことだったんですね。
勉強になりました。
Matthewさん (ichi-ka)
2011-10-09 21:37:45
コクリコ坂からは素敵な映画でしたね。
ゲド以降の最近のジブリ作品では一番好きになった作品かもしれない。
描かれていた時代背景は僕は小説やドラマなどでしか知らないのですが不思議と懐かしさを感じます。

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