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バベル

2007-05-02 23:12:03 | 映画
(C)2006 by Babel Productions, Inc. All Rights Reserved.


今回の記事は『バベル』(2006年、監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)です。
数々の賞にノミネートし受賞した話題作です。日本でも菊地凛子さんが日本人初のアカデミー賞助演女優賞獲得なるか!? ということでそうとう騒がれましたね。(それ以外のニュースでも騒がれてます。色々と……)
言語・人種・思想・国境という壁に阻まれ、分かり合えなくなってしまった人間たちの物語。


■内容紹介
遠い昔、言葉はひとつだった。
人間たちは神に近づこうと天まで届く塔を建てようとした。
神は怒り、言われた。
“言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”
やがてその街はバベルと呼ばれた。
(旧約聖書 第11章)

私たちは、いまだ、つながることができずにいる――。

世界の中で起きた3つの事件。
それらは、言葉も人種も、思想も国も違う。
しかし、そこから一つの真実が明らかになってゆく。
分かり合えないことの悲しみを私たちは感じるだろう。

神よ、これが私たちに科せられた“罰”なのか……。

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babel02



■感想
まるで関係のないように思われる出来事が実は……!
ってストーリー展開は好きなんですが、この『バベル』においてはあまり上手く作られていないように思いました。
ストーリーを1つに収束させるという点において、日本パートの必要性はあまりないように思います。
そして、1つに繋がったところで、そう大した驚きはないってのが正直な意見です。
だけれども、この3つの出来事の収束は、映画を面白くする為の演出であって『バベル』で一番みせたい部分ではないのだろう。

おそらくですが、『バベル』で一番伝えたかったことは
分かり合えなくなってしまった人間たちの悲しみ
なのだろうと思います。
そう考えれば、一見バラバラの3つの出来事(ま、ある事実で繋がっているんですけど)は、まとまりを持ったものに見えてきます。
モロッコ編(ブラピ&2人の少年)は、国と思想、そして言語の違いにより分かり合えないことの悲しみを。
メキシコ編(幼い2人と乳母)は、国と人種の違いにより分かり合えないことの悲しみを。
日本編は、言葉の世界からは開放されているはずなのに、それでも差別されてしまう、分かり合えないことの悲しみを、描いていたように思う。
観終わった後、心に残るものはそんな悲しみを感じた痛みだった。
モロッコの少年達も、最初はこのクソガキが! とかと思いましたが、あまりの最後に同情心のほうが強くなってしまう。

と、ここまでは褒めてるんだか、けなしてるんだか、よく分からないことを書いてきましたが、ここから先は否定意見です。
もし『バベル』をご覧になって、最高傑作! という意見をお持ちになった方は、ここから先は読まないでください。きっと気分を害されますので。

『バベル』に関して、僕は不満点の方が多い。
不満点はメキシコ編と日本編に集中してます。
物語のメインであろうモロッコ編には特に不満点はありません。
さすがブラピを起用しただけあってしっかり作ったのか?

以下、不満点です。

まず、メキシコ編。
物語後半部分が説明だけで終わってしまっているのがなあ。
これじゃ、アメリア(乳母さん)の事しか分からんじゃないですか。
アメリアに対して「本当は悪人なんでしょう?」ってあんまりだよ。
分かり合えていたようで、ここでも分かり合えていなかった。
結局、サンチャゴ(車運転してた人)はどうなったんですか?
子供たちはなぜ消えたーー!
父親は怒っているそうですが、貴方のことは訴えないそうです。
説明だけで終わらせないで欲しい。何だかあまり想像がつかない。

そして日本編。
チエコが刑事に渡した手紙の内容は何なんだ?
かなりいろいろ書いてあったのは分かったけど、全く読めませんでした。
しかも結局わからずじまいって、あんまりではないですか。気になって仕方ない。
世間でも問題視された、クラブの明滅シーン。
目が、目がおかしくなる。
あんな演出いらなくないですか?
チエコについても。こんな娘、極めて稀じゃないですか。
苛立ちや寂しさの発散方向が全てエロってのはどうなんだろか?
何だか日本が誤解されそうです。

時間軸のねじれ方も物語をわかりにくくしている一因だったと思う。
(これが映画を味わい深くしているともいう)
モロッコ→メキシコ→日本)の順か。うーむ。
(↑ネタバレだろうか? 一応反転にしました)

もう少し分かりやすく作って欲しかったな。
(分かりやすく作ったら賞は取れない?)


映画データ
題名バベル
製作年/製作国2006年/アメリカ
ジャンルドラマ/社会派/シリアス
監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演者ブラッド・ピッド
ケイト・ブランシェット
アドリアナ・バラーザ
ガエル・ガルシア・ベルナル
エル・ファニング
ネイサン・ギャンブル
役所広司
菊地凛子
二階堂智
小木茂光
マイケル・ペーニャ、他
メモ・特記・2006年度アカデミー賞
 6部門7ノミネート
 作曲賞受賞
・2006年度ゴールデングローブ賞
 6部門7ノミネート
 作品賞受賞
・2006年度カンヌ国際映画祭
 最優秀監督賞受賞
おすすめ度★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP
+⇒バベル - goo 映画
「バベル」の映画詳細、映画館情報はこちら >>(by excite CINEMA)

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全てはモロッコで放たれた一発の銃弾がきっかけだった。 「バベル」(アメリカ 2006年)