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カリスマ

2005-12-16 19:45:23 | 映画
黒沢清監督の『カリスマ』です。
映画館で公開されているのではなく、レンタルDVDです。

だいぶ昔の作品なので知らない人も多いと思います。
だから今回は内容紹介を簡単にしときます。

Charisma -カリスマ-
刑事・藪池(やぶいけ)は代議士を人質にとって立てこもる青年の説得に向かうが
犯人も人質も両方死なせてしまうという最悪の結果に終わってしまう。
このことが問題となり、藪池は上司からしばらく休暇を取るようにと言われる。
藪池はふらふらと森に向かう。
そしてその森近くの空き地である奇妙な木と出会う。
その木は「カリスマ」と呼ばれていた。

『カリスマ』についてもっと詳しい情報を知りたい人は公式サイトを見てみて下さい。
幸いなことにまだ残っていました。
もっとマシな内容紹介、キャストなどいろいろあります。
記事の最後の方にリンクを貼っときます。


それでは感想です。
最初のうちは淡々と進んでいき何だかよくわからない所もあり、
シュールで少しブラックテイストという印象でした。
が、カリスマの木が登場して、その木を守る青年・桐山(池内博之)が出てくる辺りから
物語はなんだか興味深い内容へとなって面白くなってきました。
このカリスマをめぐり争う人々の様子は何だか滑稽で少し笑えた。
(特に中曽根(=大杉蓮)陣営の人達が)
立場は違うけど、多くの人がこの木(カリスマ)をめぐって争ったり
いろいろ考えたりするあたり、この木は
やっぱりカリスマなんだなぁ
と思った。
そして中盤以降の藪池には妙な魅力があった。
この辺りからカリスマへと転じ始めたんだなぁ。
木をめぐる対立の中で藪池が出した結論はとても深い。
何だか考えてしまう。

下のカッコ内は僕がこの映画を見て考え感じたことです。
ストーリーに触れている点もあるし、見る前にこんな個人的な意見が強い文章を
読むのはよくないと思うのでまだ見たことない人は反転しちゃだめ。
最初、犯人を助けようとした結果、犯人・人質の両方を死なせてしまった藪池が
「あの時は犯人を撃つべきだったのか、いや…」
と悩み葛藤した末にふらふらと来た森で出会ったカリスマという存在。
そしてそのカリスマをめぐる争いを見る中で
「生きようとしているが周りに害をもたらすもの(カリスマ)は生きていてはダメなのか?」
「共存していくことは無理なのか?」
といろいろ考え、最後に至った結論
「生きる力と殺す力は同じものだ。両方が生きようとしているのだから両方が生きればいい。
あるがままに生きればいい。」
この考えはとても寛大で優しい。
この考えに至った藪池は何だか大きく見えた。
物語後半、何かに縛られていた人々が次第に森から出ようと考えるようになっていく。
これは「あるがままに生きていけばいいさ」というメッセージが表れた変化だと思った。


それからこの映画、人が死ぬシーンがすごくあっけなく描写されていたのが印象的だった。
そして最終的にどうなったのかもよくわからない。(映画のラストがよくわからない)

黒沢映画はあっさりしている様で深くて考えさせられる映画です。
この『カリスマ』もそういう作品。
もう一度見たらまた違うことを感じるかもしれないような気もします。


おすすめ度:★★★★
(★は5つ中)
※好き嫌いが分かれるかもしれない。


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