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英国王のスピーチ(映画)

2011-05-29 19:06:05 | 映画
今回の記事は『英国王のスピーチ』(2010年、監督:トム・フーパー)です。
現英国女王エリザベス2世の父にして、国民から慕われたイギリス国王ジョージ6世の史実を基にした感動の伝記ドラマ。
主演はコリン・ファース。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター。
2010年度アカデミー賞受賞作品です。

■内容紹介 ※goo映画より
1936年の英国。
国王ジョージ5世の後継として長男のエドワード8世が即位するが、離婚歴のある米国女性と結婚するために1年もしないうちに王座を捨ててしまう。
ジョージ6世として王位に就くことになった弟のヨーク公は内気な性格に加え幼い頃から吃音症に悩み、公務でのスピーチは常に苦痛の種だった。
そんな夫を優しく励ます妻のエリザベスは、オーストラリア人のスピーチ矯正専門家ローグを見つけ出すのだった。

英国史上、
もっとも内気な王。


英国王のスピーチ

英国王のスピーチ


■感想
2010年度のアカデミー賞受賞作品はこの作品でした。
2010年度の映画賞は『英国王のスピーチ』と『ソーシャル・ネットワーク』が最有力として挙がり、結果アカデミー賞は『英国王~』、ゴールデン・グローブが『ソーシャル~』という結果に。
『英国王のスピーチ』は作品として素晴らしく、この受賞も頷けはするのですが、毎回ちょっとだけ腑に落ちない。
2010年だったら、驚異のVFXで観客を魅了し興行収入でも圧倒的に勝っている『インセプション』や、衝撃度においては比べることも出来ないほどの破壊力を誇り観る者を放心させる『ブラック・スワン』の方が凄いんじゃないかというのが正直な自分の意見です。
恐らく評価の観点が違うんだろうな。
これが批評家の目と大衆の目の違いってものなのか。

…毎回、書き出しが映画感想と関係ないことで始まってしまうことが多くてごめんなさい。
それでは映画の感想です。

『英国王のスピーチ』は、英国王室の物語を描いているだけあり、どこか気品のある格調高い雰囲気の映画になっていたように感じた。
映像はもちろん音楽も。
だからどことなく優雅な気分に浸れます。
作りとしては、ユーモア描写も交えているのですが、かなり真面目な作りの映画だったという印象が強い。

映画を観て「あれ?」って思ったのが、けっこう予告編とは異なるイメージを受けたということ。
予告編ではジョージ6世を完全に王として見せていましたが、映画では最初はヨーク公=王子という立場。
予告編でとても印象的だったヘレナ・ボナム=カーターが夫の職業を聞かれて「国王」と答えるシーンも本編では少し違うものになっている。
また、ジョージ6世は内気な王というよりは、自分に自信がなく王になることを恐れている。そんな人物に映る。
予告編でにわかに感じる内向的という印象はない。
この辺り、予告編を作った方が上手いこと編集・演出したんだろうなと感じる。

ライオネルがバーティ=ジョージ6世と友人のような信頼関係を築き、不安を取り除き自信をもたせていくカウンセリングの過程はユニークで面白かった。
主演を演じているコリン・ファースジェフリー・ラッシュヘレナ・ボナム=カーター。3人ともとても良い雰囲気です。
ヘレナ・ボナム=カーターは午前十時の映画祭以降、可愛い女優さんという印象を強く持っているのですが、この作品でもやっぱり可愛い。
とても芯の強い女性で、夫であるジョージ6世を愛しサポートしていく姿は魅力的です。
ジョージ6世を演じたコリン・ファースも、吃音(口ごもり)に悩みながらも国民のためにこれを克服しようとする姿に誠実で真面目な人柄が滲み出ていて好印象だった。
ジェフリー・ラッシュはどこかニュースをわかりやすく解説してくれる池上彰さんに近いイメージをなぜか感じた。
顔立ちがどこか似ているのか(目元が少し似てません?)、伝える力のエキスパートというところが重なったのか、とかくもの凄い好印象を感じ好きになる。

さて、話は変わって、『英国王のスピーチ』は実在の人物をモデルとした史実を基にした映画です。
とは言え、やはり史実とは異なる映画的演出がされている箇所も多々ある模様。
(例えばジョージ6世の吃音は映画で描かれているものより酷くはなかったとか)
まぁ、でもこれは映画であり、観客を楽しませる作品なのだから仕方ない。

けれど映画のクライマックスで静かな感動を与えてくれるジョージ6世の演説は、戦時中のイギリス国民を大いに勇気づけ、国民からは「善良王」と呼ばれ慕われるきっかけとなる史実通りのエピソード。
これを念頭に映画を観ると、また感じ入るものがあるかもしれない。

やや起伏が少なく淡々とした映画かなぁという印象もありますが、アカデミー賞受賞の名作です。
名画が観たいという人は観ておいて損はない映画のひとつでしょう。

↓貼り残し
⇒img1(コリン・ファース)
⇒img2(ヘレナ・ボナム=カーター)
⇒img3(ジェフリー・ラッシュ)

映画データ 
題名 英国王のスピーチ 
製作年/製作国 2010年/イギリス=オーストラリア 
ジャンル ドラマ/伝記 
監督 トム・フーパー 
出演者 コリン・ファース
ジェフリー・ラッシュ
ヘレナ・ボナム=カーター
ガイ・ピアース
ティモシー・スポール
デレク・ジャコビ
ジェニファー・イーリー
マイケル・ガンボン
ロバート・ポータル
エイドリアン・スカーボロー
アンドリュー・ヘイヴィル
ロジャー・ハモンド
パトリック・ライカート
クレア・ブルーム
イヴ・ベスト、他 
メモ・特記 史実を基にした映画
アカデミー賞:作品賞・主演男優賞(C・ファース)・監督賞・脚本賞受賞
ゴールデン・グローブ:男優賞(C・ファース)受賞
全米批評家協会賞:助演男優賞(G・ラッシュ)受賞 
おすすめ度★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒英国王のスピーチ - goo 映画

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