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蒼き狼 地果て海尽きるまで

2007-03-11 18:59:56 | 映画
(C)2007「蒼き狼」製作委員会


今回の記事は『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(2007年、監督:澤井信一郎)です。
史上最大の帝国を築いたチンギス・ハーンの成り立ちを描いた壮大な物語を反町隆史さんが凛々しくも繊細に演じています。
男くさい映画ですが、そのスケールは圧巻で深い人間ドラマが味わえます。


■内容紹介
部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。
モンゴル部族の長、イェスゲイ・バートルの息子として生まれたテムジンは、部族の将来を担う存在として大切に育てられた。
彼らの始祖は神が遣わした"蒼き狼"の末裔と云われていた。
偉大な父の姿を見、テムジンは自分にもその血が流れていることを誇りに思っていた。

時は流れ、テムジン、14歳。
テムジンはイェスゲイに連れられて花嫁探しの旅へ出る。そして、旅の途上でボルテという娘と運命的な出会いを遂げる。2人は結婚を約束した。
テムジンはボルテから幼なじみのジャムカを紹介される。
ジャムカは争いを繰り返すモンゴルの各部族たちを統合し、ひとつの国にまとめる、という夢を持っていた。
テムジンは初めて聞く"国"という概念に感銘を受け、ジャムカもテムジンの勝れた武勇に惹かれていった。
2人は按達《アンダ》の誓い(生涯に渡って友情を守るの意)を交わした。

そんなある日、テムジンのもとに父の死を知らせる報せが届く。
テムジンは必ず迎えに来るとボルテに約束して帰郷するが、偉大な長を失った代償は大きかった。大半の部族たちがテムジンのもとを去って行ったのだ。
見放されたテムジン一家には苦しい生活が待っていた。
テムジンは蒼き狼の血を引くものとして、残された者たちを必死でまとめ上げてゆく。
しかし――。
「お前は、蒼き狼の子孫なんかじゃない」
兄弟が言い放ったこの言葉にテムジンは打ちひしがれる。
「メルキト部族の妻だった母から最初に生まれたお前は、メルキトの種だ。
誰もお前を偉大なるモンゴル族の長だなんて認めていない」
この言葉に激しく怒りを感じたテムジンは……。

自分の手に刻まれた赤い斑紋を睨みつける。
「父上、教えて欲しい。俺は一体何者なのだ……」

私は蒼き狼として死ねるでしょうか

蒼き狼image1

蒼き狼image2


■感想
↓カッコ内の空白はネタバレ反転です。注意!
上の内容紹介に補足しますが、テムジン=チンギス・ハーンです。
チンギス・ハーンとは、テムジンがモンゴル帝国を築きあげ、大ハーンとして即位した時についた名です。
そして、この映画の大部分はチンギス・ハーン以前のテムジンを描いた半生記となっています。
部族間の争いの日々を見てきたテムジン。略奪や裏切りが繰り返される中で、彼は自分の持つ"誇り"について悩み、答えを探し続ける。
そして自分の息子にまで繰り返される悲劇。
とても深い人間ドラマを壮大なスケールの映像で作り上げたこの映画は、なかなか凄い。

登場人物たちの個性的なヘアースタイルが面白い(?)この映画から受ける印象は実に男くさい。
女性も重要な役割を担う役として出てはいますが、主となっているのはやはり男たちの、信念や陰謀が渦巻く戦いです。
なんともはや熱い。
(颯爽とした女兵士も登場するんですが、印象薄めなのが残念…)

少年時代のテムジンからは、戸惑いや不満、苛立ちなど、いろんな感情が混ざったような印象を感じました。
そんな繊細な役を上手く演じていた池松壮亮くんはすごいかもしれない、と思ってます。
(彼は今まで聞いたこともなかった役者さんですが、時代劇関係にけっこう出てたんですね。『ラストサムライ』にも出ていたとは!)

で、成長を遂げたテムジンを演じたのが反町隆史さん。
少年時代とはえらい変わりようですが、ギラリとした眼光や、何だか少し腹黒そうな声は、役柄にすごく合っているなと思いました。
悩んだり、迷ったり、苛立ったりする繊細なシーンも上手で、引き込まれました。

テムジンの親友、そして(宿敵)として登場するジャムカ。
そのモヒカン風おさげのヘアースタイルは何ともイカス!
でも、(女性の産む機械発言など、現代なら総バッシングを喰らいそうなセリフを堂々と言ってしまうあたり、マズかろうかと……。
小物感も強かったし、
)何だか可哀そうな役柄です。
彼の最後は潔くはあったけれど、テムジンと比べると霞んでしまうのは運命なのかな。

ジュチ役を演じたのは松山ケンイチさん。
最近、引っ張りだこの注目株の俳優さんです。
僕の中では未だ、『デスノート』のL《エル》のイメージが色濃く残っているんですが、今回演じたのは全然違う役柄。
出演時間は極めて短いですが、強烈な印象として胸に残っています。
(僕がこの映画を観たいと思ったきっかけも、松山ケンイチさんの予告編だったりします)

ラストは少し悲しい、だけれども清清しい感じで終わります。

『蒼き狼~』は、重厚なストーリー、出演者、そして壮大なスケールの映画です。
だけれども、なぜだろう?
不思議と何かが物足りない。
この手の大河ドラマを、2時間ちょっとの映画で撮るのは、やはり難しい事なのかも知れない。


映画データ
題名蒼き狼 地果て海尽きるまで
製作年/製作国2006年/日本
ジャンルドラマ/歴史
監督澤井信一郎
出演者反町隆史
菊川怜
若村麻由美
松山ケンイチ
袴田吉彦
野村祐人
平山祐介
Ara
池松壮亮
保阪尚希
榎木孝明
津川雅彦
松方弘樹、他
メモ・特記原作:『地果て海尽きるまで 小説チンギス汗』
(森村誠一著・ハルキ文庫刊)
おすすめ度★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式サイト
+⇒蒼き狼 地果て海尽きるまで - goo 映画
蒼き狼 地果て海尽きるまで | エキサイト:シネマ(映画・試写会)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (猫姫少佐現品限り)
2007-04-09 01:58:04
echo&コメ、ありがとうございました!
スケール、確かにモンゴルの大平原で、良かったのですが、
やっぱり日本人にしか見えないし、、、
困りました、、、
猫姫少佐現品限りさんへ (ichi-ka)
2007-04-11 00:09:47
コメントありがとうございます。
確かに出演者さんたち、日本人にしか見えませんでしたね。(ま、全員日本人ですし、全編日本語ですしね)
でも、それはそれで僕にとってはありでした。一大スケールで描いた邦画だったんだ、ぐらいの認識で見れました。

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