ザ・クイズショウ（ＴＶ）

(C) 2009 日テレ

今回の記事は、日テレ土曜9時のドラマ『ザ・クイズショウ』です。
ドラマのレビューを書くのは何だかすごく久しぶりです。

このドラマは先週に最終回を迎えて終わってしまっているので、レビューを書く時期としては遅いですよね。
けど、衝撃的なドラマだったんで感想は残しておきたいと思った。
なので今頃ですがレビューします。

この『ザ・クイズショウ』はまるでクイズ番組を見ているかのような構成で作られたドラマです。
かなりモキュメンタリー（ドキュメンタリー風ドラマ）要素が強い。
映画や深夜のマイナー枠だとモキュメンタリーもけっこうあるんですが、ゴールデンでは初めて見たような気がします。
またこのドラマの特徴として、後味がかなり悪い終わり方をします。
特に最初の方の回の後味の悪さは強烈だった。
第1回の哀川翔の回を見終わった後、その後味の悪さに
「もう見るまい」
という気持ちにさせられたけど、結局第2回も見て、最終回まで見続けちゃいました。

人の心の闇を暴いて追い詰めるストーリーは少し残酷に感じた。
けれど誰もが好んで心の闇を築くような後ろめたい行動に走るわけじゃない。
そこには覚悟と強い感情があった。
だからそれが公に明かされ、崩壊する刹那は、見ているこっちにも激しい感情の嵐が押し寄せてきて、目頭が熱くなるような衝撃を感じた。

それから、主人公・MC神山とディレクター本間との過去の謎を散りばめたストーリーは、ミステリー要素が強くて面白かった。
少しずつ明らかになる二人の過去。
回が進むごとに先が気になって仕方なかったです。

最初はかなり嫌なヤツってイメージが強かった神山ですが、回が進むにつれてそうした印象が薄れていく。
逆に正義感の強い印象に変わってくる。
最初の方は番組に合わせた役づくりのキャラで、後半の方が本来の神山の性格とのことです。
後半の神山は、クイズショウを通して過去と向き合い、彼自身が成長した結果の証しだと思う。

記憶を取り戻しつつある神山が度々倒れるシーンは違和感を感じまくりで変だった。
けど、ラスト2話の神山と本間の感情爆発の演技はすごかった。
これは涙ぐんでしまうだろう。
2人を演じた、櫻井翔さんと横山裕さん、お見事でした。
最近のジャニーズは、若いうちから演技派な人が増えました。

土9の日テレでここまでダークで衝撃的なドラマを見れるとは思ってなかった。
土9って、ファミリー向け、どちらかというと子供向け（中高生ぐらい）な印象が強かったけど、最近はそうでもないのかな。

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