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カイジ ~人生逆転ゲーム~(映画)

2009-10-31 17:30:00 | 映画
(C)2009 「カイジ」製作委員会

今回の記事は『カイジ ~人生逆転ゲーム~』(2009年、監督:佐藤東弥)です。
福本伸行の人気漫画を藤原竜也主演で実写映画化したサスペンス・エンターテインメント・ムービー。
監督さんがドラマ畑出身の人なのでTVドラマっぽいエンタメ演出が強かったですが、これ、そうとうに面白かった!

■内容紹介 ※goo映画より
伊藤カイジはだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター。
そんな彼に悪徳金融会社の社長・遠藤が近づく。
友人の借金を肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだカイジに、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を手にするチャンスを提示する。
半ば脅されるように乗り込んだ豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転のゲーム〈限定ジャンケン〉に挑もうとしていた。

一生負け続けないために。
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…。


カイジ ~人生逆転ゲーム~

カイジ ~人生逆転ゲーム~


■感想
まず始めに言っておくと、僕は原作のカイジを読んだことがありません。
知っていることと言えば、とんがった鼻と「ざわざわ…」という効果音ぐらいのもの。
なのでこの記事はカイジをほとんど知らない視点で書いた感想になっていることをご了承ください。

では感想。
この映画の『カイジ~』、素直な感想として純粋に面白かった。
何一つ迷うことなく「面白い映画だ」と胸を張っていえる。
(良作な映画でも内容にシリアスな面が含まれると「面白い映画だ」と言ってしまうと少し違うような気もする。けどこのカイジにはその辺りの言葉の違和感はない)
特にシリアス系ではなく、エンターテインメント系のTVドラマ(『ライアーゲーム』とか『ごくせん』とか)が好きな人はきっと満足できる内容です。
監督の佐藤東弥さんはドラマ畑出身の人です。
代表作を挙げると、ごくせんシリーズの演出・監督、マイ★ボス マイ★ヒーロー、セクシーボイス アンドロボの演出など、エンタメ系ドラマのそうそうたるキャリアを持った人です。
しかもこれらのドラマ、みんな面白かった印象も強い。
共通しているのは痛快でわかりやすい展開と、少々エンタメ要素の強い過剰演出です。
『カイジ~』もその例に漏れずエンタメ演出の度合いはかなり強い。
出演している人たちの中でナチュラル演技をしている人は一人もいません。
かなり大げさなあくの強い演技です。
(例外的に松山ケンイチだけは自然に見えた)
けれど、この映画においてこうした演技は全く浮いてなく、すっかり映画に馴染んでいます。

主演の藤原竜也さん。
全身全霊を込めたカイジの熱演は良かったです。
藤原竜也さんと言うと、無邪気でありながら悪どい役の印象が強いんですが(たぶんデスノートの影響で)、今回の役には悪どい印象は無い。
真っ直ぐで激情的な役が彼独特の無邪気な雰囲気と相まって、今回の役はかっこいいと言うよりはかわいい感じがします。
お人よしで温かみがあり、かつ熱い役はとても魅力的に感じます。
原作のカイジがどうなのかは知らないのですが、この映画にはこのキャラ付けはすごく合っていたと思う。

松山ケンイチさんもすごく良かった。
出演シーンは残念ながら短めなのですが、それでも演技の巧さはそうとうに光っていました。
藤原竜也さんとあわせると、デスノートキャストのまさかの再演に心躍らせていたのですが、今回は二人ともデスノートとはまるで違う印象を受けます。
藤原竜也さんは彼独特の雰囲気を活かしつつ、別の役付けをした演技なのですが、松山ケンイチは完全にリセットした演技。
おそらく今までのどの役とも雰囲気を変えてきているように思います。
松山ケンイチが『カイジ~』で演じている役はそうとうに濃い人物だと思うのですが、松ケンが演じたこの役が不思議なほど自然に見える。
さすがは今、ひっぱりだこの俳優さん。演技力の巧さは尋常じゃない。

香川照之さんの悪役っぷりもすごいです!
このヌメヌメしたというか、何とも言えない切れた悪役ぶりは香川さんじゃないと出せないのでは。
ここまでくるともはや職人芸。

天海祐希の姉御役も惚れ惚れします。
実はこの映画で一番かっこいい役はこの人では?

みなさん、演技は濃いけれど、そうとうに巧い演技をしている。

カイジたちが巻き込まれるゲームは、鉄骨渡りを除けばカードゲームなので、はたから見ると地味な感じになりそうなもの。
これだけカードゲームをスリリングに魅せている映画はそうは無いと思う。
特に最後のEカードなんて、1対1の対決でしかもカードも10枚しかないゲームをここまで緊迫して魅せることができるとは驚きです。
これらのゲームのシーンでは、あの「ざわ、ざわ…」の効果音が聞けるので注目していてくださいね。
一見絶対に聞こえることのない心の中の音をどう表現するか。
難しいところだと思うのですが、これがまた実に上手く使われています。
この音が聞こえてくると、胸が沸き立って鳥肌が立ちそうなほど。凄いな。

最大の盛り上がりはやっぱりラストの「Eカード」の決着なのだと思うのですが、個人的にはその前の「鉄骨渡り」も好き。
このシーン、藤原竜也と松山ケンイチが共演する貴重なシーンであり、かつ藤原竜也演じるカイジの人間的魅力が一番出ているシーンだとも思う。
このシーンの藤原竜也さんの演技はそうとうにオーバーアクションなのですが、それがかえって胸を熱くする。
まさしく熱演としか言えない魂の演技はとにかく必見です。

この映画を観ると「明日からはもう少しがんばってみようかな」という前向きな勇気がきっと奮い立ちます。
ぜひ機会があったら観て頂きたいオススメ映画です。

映画データ
題名カイジ ~人生逆転ゲーム~
製作年/製作国2009年/日本
ジャンルドラマ/サスペンス/ギャンブル・博打
監督佐藤東弥
出演者藤原竜也
天海祐希
香川照之
山本太郎
光石研
松山ケンイチ
松尾スズキ
佐藤慶、他
メモ・特記原作:福本伸行『賭博黙示録カイジ』(講談社刊)
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒カイジ ~人生逆転ゲーム~ - goo 映画

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4 コメント

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カイジ (ノッコ)
2009-10-31 18:12:34
なんか読んでたら見たくなって来た。明日見に行ってきます。楽しみ。
ノッコさんへ (ichi-ka)
2009-11-01 00:29:52
カイジ、オススメですよ。きっと満足できるはず。
けどこの記事、うーん、ちょっと大げさに書きすぎたかな。
こんにちは (Matthew)
2009-11-08 12:17:34
「カイジ」観て来ました。
福本さんの漫画は、キャラが命(?)みたいなところがありますから、実写版では、難しかったかもしれませんね。
ただ、俳優陣の演技は、藤原竜也をはじめ、皆さん、素晴らしい演技をされていたように思います。
特に、香川照之さんの表情(目の演技)は、最高でした。
Matthewさんへ (ichi-ka)
2009-11-13 06:10:08
コメントありがとうございます。
映画カイジの出演者の演技はホントに上手かったですね。香川さんのきれた悪人役はすごく良かった。

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