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エデンの東(映画)

2010-05-23 20:41:00 | 映画
今回の記事は『エデンの東』(1954年、監督:エリア・カザン)です。
稀代の俳優ジェームズ・ディーンの初主演作にして、彼の人気を決定付けた不朽の名作。
微妙に揺れるティーンエイジの心情をあるがまま、見事に演技しているディーンは必見。
午前十時の映画祭上映作品。

■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
アダム・トラスク一家はカリフォルニアにある小さな都市サリナスで大農場を営んでいた。
アダムの息子キャル(J.ディーン)は、人当たりのよい兄アーロンと不良の自分とに対する父の接し方の違いに悩んでいた。
キャルは父から、母キャシーはすでに死んだと聞かされていたが、近くの町で酒場を経営しているケイトこそが自分の母だと信じ、酒場に忍び込むことを決意する……。

永遠にきらめく青春の孤影! 若きジミーの愛の詩!

エデンの東

エデンの東


■感想
24歳の若さでこの世を去った稀代の俳優ジェームズ・ディーン
『エデンの東』はそんな彼の代表作とも言える名作。

物語の序盤のさわりはだいたい次の通り。

善良な父親アダム、同じく善良な兄アロン。
しかし自分(キャル=J.ディーン)だけが善良な性格ではない。
キャルは父に冷たく接せられていると感じていた。
そのことに悩み、反発心を強めていたキャルは、ある日、すでに死んだと父から聞かされていた母が実は生きているという話を耳にする。
キャルは母の居場所を突き止め、その場所へと向かう。
そこでキャルが目にしたものは、欲深く意地悪な酒場の経営者ケートの姿だった。
キャルは善良ではない自分と似た姿をケートに感じ取り、彼女が自分の母だと確信する…。

キャルが母親に会いに行ったのは、愛を求めていたからであり、そんな彼の想いはある程度叶えられる。
しかしキャルが本当に求めていたのは、普段冷たくされている父からの愛であり、反発し葛藤しながらも父からの愛を切望する姿に、青春期特有の痛みを感じ何とも言えない気持ちになってしまいます。
ジミーが演じるキャルはまさにその年代の青年の姿そのものであり、ジミー自身がキャルそのものとしか思えないぐらい自然なはまり役。
多くの人がジミー・ディーンのことを絶賛するのも頷ける真にリアルな演技だったと思います。

父の愛を切望する想い、父に認められたいという願い。
自分の想いが打ち砕かれた時に走る残酷な衝動。
作中で描かれるこれらの物語には青春時代の痛みや悲しみというものが見事に込められていて、本当に深く秀逸だったと思います。
そして物語が辿る残酷であまりにも重い結末。
忘れられない痛みと悲しみが心に残るのですが、それを超える喜びもまた胸に残ります。

誰かから愛され必要とされることは、何事にも変えがたい生きる希望へと繋がるんだということを強く実感させられました。

この映画もまた、間違いなく名画です。

映画データ 
題名 エデンの東 
製作年/製作国 1954年/アメリカ 
ジャンル 青春/ドラマ 
監督 エリア・カザン 
出演者 ジェームズ・ディーン
ジュリー・ハリス
レイモンド・マッセイ
リチャード・ダヴァロス
ジョー・ヴァン・フリート
ロイス・スミス
アルバート・デッカー
バール・アイヴス、他 
メモ・特記 午前十時の映画祭上映作品
PG12指定
アカデミー賞:助演女優賞(J.V.フリート)受賞
カンヌ国際映画祭:劇的映画賞受賞
ゴールデン・グローブ:作品賞受賞
原作:『エデンの東』
(ジョン・スタインベック、早川書房) 
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒エデンの東(1955) - goo 映画

+⇒午前十時の映画祭レビュー索引



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