(C)2008「放送禁止 劇場版~密着68日復讐執行人」製作委員会
今回の記事は『放送禁止 劇場版~密着68日復讐執行人』(2008年、監督:長江俊和)です。
フジテレビの深夜枠で放送されていた番組の劇場版。深夜3時の放送にもかかわらず、その衝撃の内容からクレームナンバーワンになったといういわく付きの番組です。
■内容紹介 ※goo映画より
復讐専門サイト“シエロ”。
料金を払って復讐を代行する闇サイトの管理者である仮面の女・七川ノラムを追う取材スタッフ。彼は、ある事件を機に“シエロ” の存在を知り、接触を試みる。
「見てみたいと思いませんか?人間が復讐される瞬間を」
ノラムの提案で、闇サイトの密着取材が行われることに。
復讐の標的は、結婚詐欺のホステス、医療ミスを起こした医師、スクープを狙う映像ジャーナリスト…。
取材の過程で、次第にノラムの正体を掴みかける取材スタッフ。
だが、事実は彼を思いもよらぬ真実へ向かわせるのだった…。
あなたには真実が見えましたか?
■感想
フジの深夜枠で放送されていた『放送禁止』という番組を僕は知らない。
けど、映画の紹介を読んで、何だか面白そうだったので観てきました。
内容は確かに衝撃的でした。
この映画は、ある理由から放送禁止になったというドキュメンタリー番組という位置づけで撮られています。
物語は取材スタッフがカメラで撮った映像が主で進んでいきます。
つまり、普通の映画という感覚ではありません。
和製ブレア・ウィッチ・プロジェクトといった趣です。
はじめに言っておくと、この映画はそうとう後味が悪いです。
冒頭にいきなり人が飛び降り自殺をします。
ここからしてかなり鬱なのですが、この物語がたどり着く結末もやっぱり鬱。
もし観てみようかなと思っている方は、その辺は覚悟しておいた方がいいかもしれないです。
映画の内容は決してつまらなくはない。
いつの間にか、この何ともいえないダークなドキュメンタリーに引き込まれている自分がいたのは確か。
仮面の女・ノラムがただならぬ緊迫感を持っています。
不気味な仮面をつけているので、その表情は読み取れず、何を仕出かすかが分からない。
最初のターゲットに行われる突然の行為は衝撃としか言えないし、子供は見ちゃいけません。
(けどこの映画って年齢制限かかってないんだよなー)
しかし、だんだんとおかしくなっていくのはノラムではなく、とある人物です。
その人物があることに気づいた時にうかべた笑いが今思い出すと恐ろしく、結末を思い浮かべると悲しい。
後半はもう完全にドキュメンタリーじゃないですね。
この型破りなラストは唐突ですが、一応謎は残さない形で終わってはいます。
けど何ともスッキリしない後味の悪い終わり方。
作中にヒントは出るけど、絶対見ている最中に気づく人はいないだろう謎解きのヒントをここに書いときます。
ネタバレを知りたくない人はここは無視してください。
七川ノラムという文字を薄い紙に書いて90度回転させて裏から見てみましょう。
ここに作中で一番の重大な秘密が隠されています。
これは映画のエンドロールでも別の方法で気づけます。
この巧妙な仕掛けに気づいた時、少し感動しました。巧いと。
ミスリードであるもう一つの方は単純過ぎると思いましたが、こっちの方はすごい。
けど凄すぎて、エンドロールまでに気づけた人はいないだろな。
映画データ | |
---|---|
題名 | 放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人 |
製作年/製作国 | 2008年/日本 |
ジャンル | ホラー/サスペンス/モキュメンタリー |
監督 | 長江俊和 |
出演者 | 謎です。出てくる人たちは誰ですか? |
メモ・特記 | フジ深夜に放送されていた「放送禁止」の劇場版 |
おすすめ度 | ★★★☆ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人 - goo 映画
←ランキング参加中。よろしかったらクリックお願いします。
薄紙に書いて90度
裏から読んでも意味が解らなかった・・・
映画を観ないと解読できないのかな?
すごーく気になります
一人でこっそり観たい
サイトに依頼をしてくる人のハンドルネームも謎解きの1つになってましたね
うまいことやりはるもんですね
依頼してくる人のハンドルネームも謎解きのひとつ…。それは気づかなかったです。
ホントにうまいこと謎を仕込んでます。この映画。