
今回の記事は『ハスラー』(1961年、監督:ロバート・ロッセン)です。
賭けビリヤードで生計を立てるハスラーの青年を主人公に、人生の挫折と苦渋を描いたヒューマンドラマの傑作。
アダルティーな印象も漂うやや大人向けな映画かもしれない。
見どころはやはり何と言っても名優ポール・ニューマンの若き日の熱演だ。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
賭けビリヤードで生計を立てているエディ(P・ニューマン)は、シカゴの名うてのハスラー、ミネソタ・ファッツ(J・グリーソン)に勝負を挑んだ。
前半こそエディ有利であったが、地力に勝る老獪なファッツに逆転されてしまう。
大金をなくして傷心のエディは、やけ酒にふけった翌朝、足が不自由な自称女子大生・サラと出会う。
ギャンブラーの光と影――。
栄光と挫折の果てにあるものは……



■感想
かなり大人な雰囲気の映画だ。
賭けビリヤードが題材の映画なので裏カジノのような危険な印象がそこかしこに漂う。
映画は丁寧にそしてどこか渇いた視点でエディが歩む挫折と苦渋の人生が描かれている。
その為かなり堅い印象も正直受ける。けど間違いなく人間ドラマを描いた映画の中では屈指の名作に数えられる傑作だろう。
賭けビリヤードで生計を立て暮らしているエディは、伝説のビリヤードプレイヤー、ミネソタ・ファッツに勝負を挑み完敗してしまう。
プライドを砕かれ全財産を無くした傷心のエディの生活は荒んでいく。そんな時にエディは自称女子大生のサラ・パッカードと出会う。二人は同棲を始める。
この映画は賭けビリヤードの世界に身を投じるエディの、迫力のビリヤード勝負シーンが大きな見どころのひとつであることは間違いない。
それと同時にエディとサラの二人の関係を描いたドラマもまた極めて重要なエピソードとなっています。
この二人、けっこう堕落したダメダメな生活を送っています。
堕落した日々は蜜の味とは言うけれど、決して心は満たされないのだ。そうした空虚な心情の日々をよく描けている。
エディとサラは軋轢ばっかりで上手くいっていないようにも見える。
けれど、二人にとってお互いがかけがえのない存在でもあるようにも見える。
そんな男女の微妙な関係のドラマはある種リアルだ。
男女の価値観の違いから迎える悲劇は心にズキリと突き刺さる痛みを伴った。
エディがこの時に感じた悲しみと絶望の大きさは計り知れない。
サラはエディにとって自分が一番ダメだった時に支えてくれた人物なのだ。
エディが本心からサラのことを愛していたことは疑いようもない。
エディのライバルとなる、ミネソタ・ファッツの醸しだす雰囲気も良かった。
老獪というか、落ち着き払ったその振る舞いがただならぬ人物のように思えて仕方なく魅力的だった。
ファッツも賭博師バートの悪どさは知っていて、賭けビリヤードの世界においてのバートの影響力の強さもまた知っていた。
それ故にバートの強硬な振る舞いには諦めに似た感情を持ち従っているように思えた。
けれどそれが彼の本心であったわけではない。
だから最後にバートに逆らったエディに対してお互いの実力を賞賛しあうシーンはとても良いシーンだった。
エディを演じたニューマンの演技の巧さは今さら言うまでもない。
こんなに若い頃のポール・ニューマンの演技は今まで見たことなかったなぁ。
↓予告編字幕なしHD版。アダルティーな雰囲気漂うお洒落な予告編です。
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒ハスラー - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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賭けビリヤードで生計を立てるハスラーの青年を主人公に、人生の挫折と苦渋を描いたヒューマンドラマの傑作。
アダルティーな印象も漂うやや大人向けな映画かもしれない。
見どころはやはり何と言っても名優ポール・ニューマンの若き日の熱演だ。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
賭けビリヤードで生計を立てているエディ(P・ニューマン)は、シカゴの名うてのハスラー、ミネソタ・ファッツ(J・グリーソン)に勝負を挑んだ。
前半こそエディ有利であったが、地力に勝る老獪なファッツに逆転されてしまう。
大金をなくして傷心のエディは、やけ酒にふけった翌朝、足が不自由な自称女子大生・サラと出会う。
ギャンブラーの光と影――。
栄光と挫折の果てにあるものは……



■感想
かなり大人な雰囲気の映画だ。
賭けビリヤードが題材の映画なので裏カジノのような危険な印象がそこかしこに漂う。
映画は丁寧にそしてどこか渇いた視点でエディが歩む挫折と苦渋の人生が描かれている。
その為かなり堅い印象も正直受ける。けど間違いなく人間ドラマを描いた映画の中では屈指の名作に数えられる傑作だろう。
賭けビリヤードで生計を立て暮らしているエディは、伝説のビリヤードプレイヤー、ミネソタ・ファッツに勝負を挑み完敗してしまう。
プライドを砕かれ全財産を無くした傷心のエディの生活は荒んでいく。そんな時にエディは自称女子大生のサラ・パッカードと出会う。二人は同棲を始める。
この映画は賭けビリヤードの世界に身を投じるエディの、迫力のビリヤード勝負シーンが大きな見どころのひとつであることは間違いない。
それと同時にエディとサラの二人の関係を描いたドラマもまた極めて重要なエピソードとなっています。
この二人、けっこう堕落したダメダメな生活を送っています。
堕落した日々は蜜の味とは言うけれど、決して心は満たされないのだ。そうした空虚な心情の日々をよく描けている。
エディとサラは軋轢ばっかりで上手くいっていないようにも見える。
けれど、二人にとってお互いがかけがえのない存在でもあるようにも見える。
そんな男女の微妙な関係のドラマはある種リアルだ。
男女の価値観の違いから迎える悲劇は心にズキリと突き刺さる痛みを伴った。
エディがこの時に感じた悲しみと絶望の大きさは計り知れない。
サラはエディにとって自分が一番ダメだった時に支えてくれた人物なのだ。
エディが本心からサラのことを愛していたことは疑いようもない。
エディのライバルとなる、ミネソタ・ファッツの醸しだす雰囲気も良かった。
老獪というか、落ち着き払ったその振る舞いがただならぬ人物のように思えて仕方なく魅力的だった。
ファッツも賭博師バートの悪どさは知っていて、賭けビリヤードの世界においてのバートの影響力の強さもまた知っていた。
それ故にバートの強硬な振る舞いには諦めに似た感情を持ち従っているように思えた。
けれどそれが彼の本心であったわけではない。
だから最後にバートに逆らったエディに対してお互いの実力を賞賛しあうシーンはとても良いシーンだった。
エディを演じたニューマンの演技の巧さは今さら言うまでもない。
こんなに若い頃のポール・ニューマンの演技は今まで見たことなかったなぁ。
↓予告編字幕なしHD版。アダルティーな雰囲気漂うお洒落な予告編です。
映画データ | |
|---|---|
| 題名 | ハスラー |
| 製作年/製作国 | 1961年/アメリカ |
| ジャンル | ドラマ |
| 監督 | ロバート・ロッセン |
| 出演者 | ポール・ニューマン ジャッキー・グリーソン パイパー・ローリー ジョージ・C・スコット マーレイ・ハミルトン マイロン・マコーミック マイケル・コンスタンティン ジェイク・ラモッタ、他 |
| メモ・特記 | 第2回午前十時の映画祭上映作品 原作:ウォルター・テヴィス アカデミー賞:撮影賞・美術監督装置賞受賞 NY批評家協会賞:監督賞受賞 英国アカデミー賞:作品賞・男優賞(P・ニューマン)受賞 |
| おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒ハスラー - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
映画データ
原作:ウォルター・テヴィス
アカデミー賞:撮影賞・美術監督装置賞受賞











なかなかビリヤードを題材にした映画って無いのでこの映画を見ていただき多くの方がビリヤードを始められたらいいのですが・・。