http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/lynch.htm
こちらは私がたまに閲覧している猟奇事件考察サイトですが、信じ難いような狂気の殺人事件が並ぶ中
比較的大人しい・・・まぁ、かなり語弊がありますが、やはり海外と比べるとスケールの小さい
日本国内での事件でありながら、何故か私の心に異様に深く刻み込まれた「宇都宮病院リンチ殺人事件」について、少々コメントしようかと思います。
看護人が2人の患者をリンチにより殺害したという事件ですが、まず衝撃的だったのは院内での患者の処遇。リンク先の当該事件の項目を一通り読んで頂ければ分かるかと思いますが、およそ「人間扱い」とは
呼べない物です。普通に考えて、「金払って働かされる」事の理不尽さと言ったら・・・。
飯はロクに食わせてもらえず、タダ働きさせられ、本質的な病気への治療はなしに等しい。反抗した日には暴行の嵐。
元々被害者(患者の事)達は精神に異常をきたした結果で入院する事となったわけですから、生き地獄のような日常の中にあって、苦痛は常人の想像を超える物であったのではないかと思います。
2名の犠牲者の死に際も惨いモンです。
鉄パイプやパイプイスなんかで殴られる(しかも数人がかりで)痛みといったら考えたくもありませんが、
「呻き、苦悶しながら彼は嘔吐したが、吐遮物はほとんど血ばかり・・・」
どうも私、この手の表現に弱いらしく、これがこの事件の印象を強くしている原因なのでは・・・という気もします。凄惨極まりない。戦中までの刑務所内でもここまでの扱いを受けた囚人はいないかと・・・。
看護人のストレスも分からなくはないのですが、病人を虐待して憂さ晴らしする神経は分かりかねます。
でも、一番分かりかねるのは病院関係者どもへの判決。
「判決は、二件において主犯とされた看護人が懲役4年、ほかに起訴された3人はそれぞれ1年半から3年の刑で、執行猶予が付いた。石川院長は『リンチ事件の責任あり』として一審で懲役1年。高裁では懲役8ヶ月とされ、いずれも執行猶予は付かなかった」
何ですかコレ?殺人犯のくせに懲役1桁って。オマケに執行猶予って・・・(鬱
リンチという事件の形態といい、憂さ晴らしの為という動機といい、最も侮蔑される類の殺人じゃないですか?軽くて無期懲役・・・4名とも死刑で妥当だと思いますが。
院長の石川は執行猶予こそないにしろ、懲役8ヶ月というあんまりにも被害者をバカにしたような判決。
「責任あり」じゃなくて、そもそもコイツが全ての元凶じゃん。コイツがマトモな病院としての環境を作らず、私利私欲の為だけに腐りきった経営をした結果の産物でしょ?この事件は。
その意味では直接的な殺人を行った看護人も被害者であると言えますから(だからって同情はしませんけど)、看護人4名が無期懲役くらいで済んだとしても、この院長だけは死刑とすべきではなかったのでしょうか。なんか凶悪犯罪者がのうのうと
本なんか出してやがって胸糞悪いったらないんですが・・・。
「看護人は患者で賄うべき」とか記していらっしゃるんでしょーかね(藁
ちなみに、この報徳会宇都宮病院では2002年の夏に0-157で9人も死者を出したんだとか。
で、どうやらこの病院親族経営らしいね。現在の院長は凶悪殺人者の息子なのか何なのか分からないけど、結局根本は・・・ねぇ?