ご相談

「社長！」
「うあ～。びっくりした。どーーしたの、黄金色のｆｏｘ？こんな所まで。君、目がガラスウルウル目になっているよ。背の高い女性には、効き目あるかもしれないけど、男のボクに、そんな目しても、ドキドキしないよ」

「ちょっと、ご相談したい事があるのですが」
「えーーー。ぼく、今、映画村ツアーの下見で忙しいのに。プンプン。ねえねえ、あの娘、可愛くない？うぐぐぐぐ・・・」

「社長。今期の組み分けですが、どうして、頭脳明晰優秀知的かつ、添乗員指名率棒グラフ表断トツの私が、盆踊りツアーなんですか？」

「えーーー。そんな事、ボクに言われたって、しーーらない。君達の事は、ミスってるさんに、全権委任だもん。ボク、僕似の男なんて、今のところ興味ないし。過去を振り返らない性格だから。ほらほら、風になびいて、あの娘の白いスカート揺れてる。ぐふふふふ・・」

「しかし、納得がいきません」
「でも、ｆｏｘ。君、以前は企画とかの仕事していたんでしょ？だったら、一緒じゃない。そうだ！あのねぇ、出店だけど、ボクの顔型のベビーカステラ店頼むね。あれ、大好きなの。中にあんことか、カスタードは、入れないでね。あくまで、夜店だから。　　それと、・・魚釣りゲームと射的と的当て、これも出店してね。言っておくけど、ハズレの人は、ジャニーズの人達の下敷きだからね。去年、××七夕祭りで、ジャニーズ専門ゲーム店のハズレ、ボクの下敷きだったんだよ。今回は、そのお返し。でへへへへへ」

「・・・・・・」
「ｆｏｘ、自信ないの？」

「ばかな。この私に不可能などという言葉は、ありません。分かりました。あの濃いメンバーを仕切れるのも私しかいないでしょう。この名にかけて必ず成功させてみせます。ご安心下さい。さっそくですが、浴衣とアロハシャツの手配をさせて頂きます。社長。何か、ご希望はございますか？」

「うんとねえ。ボクの顔が全面プリントしてあるの、一個、作っておいてね。後は、ｆｏｘのセンスに任せるぅ。パチパチパチ」
「はい。それでは、そのように・・社長？目にゴミでもはいったんですか？」

「ちっがうよ！あの娘にウインクしてるんだよ！」
「ウインクは、こうですよ。パチリンコ！」

バタン！横の方で、主任が倒れたのは、言うまでもない。