鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

群馬県脳卒中地域連携の会

2017-01-30 16:23:09 | 日記


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第25回群馬脳卒中医療連携の会
日時:平成29年1月28日 13:30 ~ 16:00
場所:ヤマダグリーンドーム前橋 サブイベントエリア
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25回目になる群馬脳卒中地域連携の会にお呼ばれして、

「鶴岡地区における脳卒中地域連携ITパス ~脳卒中発症・再発因子の分析~」

という演題で、当地区の地域連携パスの活動について報告してきました。


群馬県では、25年も前から、全県レベルで脳卒中の地域連携に取り組んでいるそうです。

今回の連携の会にも、全県から医療介護関係者など330名の参加者があり、熱心に講演を聞いて頂きました。

講演内容としては、

地域背景
 地理的背景
 医師会紹介
 鶴岡の取り組み経緯
 
パス協議会
 設立までの経緯
 組織、活動内容、運営

パスのIT化

脳卒中地域連携パス
 全体像
 TAP分類
 病病パス、病診パスの実際、私の健康ノート
 運用実績、参加医療機関

データ分析
 データマイニング委員会の活動
 集計表(年報)
 データ分析の紹介
 再発因子分析

という流れて1時間ばかり話をさせて頂きました。


脳卒中を全例登録し、データを分析することで発症や再発予防に取り組んでいる地域は鶴岡以外にはないことを再確認した講演でもありました。

改めて、丸谷先生他、連携パスに関わっている多くの皆さんの尽力に敬意を表したいと思います。

今回の講演の内容から、これまでのデータで分かっていることを記しておきます。

○脳卒中患者の経過
 初発が70%、再発が30%
 在院日数の中央値は17日
 50%が回復期病院へ転院、32%が直接自宅退院、8%が施設退院
 回復期でのリハビリ入院期間は中央値で90日
 77%が自宅退院、それ以外は施設退院
 全体としての社会復帰は67%

○疾病管理をめざした脳卒中連携ITパスにおける再発因子分析

<対象>

 2009年12月から2015年3月末までに登録された維持期パス運用患者1324例

<目的>

 再発例:287例、非再発例:1037例 を比較検討することで、再発因子を抽出する

<結果>

 再発例は男性に多く、脳卒中既往が優位に高い。

 年齢別では、70-80歳代に多く、再発率では、90歳代、70歳代に高い。
 
 血圧は、非再発群、再発群に差はなく、降圧目標(収縮期140mmHg)達成率達成率にも差はなかった

 一方で、再発割合を75歳以上と75歳以下に分け、血圧の階層別(130以下、それ以上)で比較してみると、
  75歳以下では、130未満と130以上において、再発率に違いがあることが確認された。
  また、75歳以下で非再発群と再発群で血圧を比較すると再発群で高い傾向がみられ、
  130mmHg未満を達成利率に設定した場合、再発群は優位に達成率が低いことが分かった。

 再発に関する危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常、心房細動、認知症)を再発群と非再発群で比較すると
 糖尿病と心房細動が優位に再発に関与することが示された。

<結論>

 75歳未満においては、収縮期血圧を130mmHg以下に管理することが再発予防に寄与する可能性がある。

糖尿病、心房細動は再発に優位に関与する危険因子であり、厳格なコントロールが再発予防に寄与する可能性がある。
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