9月4日(木)
ばばは、じじに対しては、よく知ったかぶりをする。
じじが散歩の途中などで花や木の名前をばばに聞く。
そこでばばは知ったかぶりをしてじじに教える。
昨日は歩きながら「もう少し、二人とも頭よければいいのにね。
ちょっとの間でも、頭がいい人になってみたいね。」
なんてバカなことを言いながら歩いていた。
そこで、急にばばは先日「ナンバンギセル」が咲いてて写真写したのに
ぼやけていてガックリしたことを思い出していた。
もうちょっと歩けば、ナンバンギセルが咲いている場所だ。
ナンバンギセルって春の頃だったか、初夏の頃だったかも咲いていて
写真写したのに、その時もぼやけていてガックリしたのだ。
ばばの腕が悪いのか?それとも接写出来ないばばのカメラが悪いのか?
(何回撮してもボケボケにしか撮せないナンバンギセル)前撮した時は群生していたけれど今は1輪しか咲いていない。季節はずれの開花?かな
ばばは最近、新しいカメラが欲しいと思うようになってきた。
でも、一方でいくら良いカメラ買ってもばばの腕では・・・とあきらめの気持もある。
そんな、こんな思いながら歩いていると、急にばばの口から
「ウツボカズラ」という言葉が出た。
じじは「エ~~~ッ、そんな植物ないよ」と即答。
しかし、ばばは、いつか何処かでこの名前を聞いたことがあると確信していた。
仕事をしていた時は職場で色々な花を見ていて、
名前が分からない時は誰にでも聞いていた。
花屋さんを覗くのが好きで、花の名前を覚えながらよく覗いていた。
植物や小鳥の事典なども子どもと一緒に眺めていた。
そんな中で、確かに「ウツボカズラ」という名前も目にするか耳にしたし
どんな植物かも見た記憶があった。
だから、ほぼ90%は自分の記憶が正しいと思っていた。
でも、じじから即座に否定されると少しだけ自信が揺らいだ。
記憶力も大分衰えていると感じている昨今、
本当に「ウツボカズラ」ってあったっけ・・・・だんだん自信喪失。
でも、じじには強気でいかなくちゃ。。。。。
じじは、そんな植物はないと言い切る。
そこでばばは言ったよ。
「じじ、もし、ウツボカズラっていう植物があったら1万円ばばにちょうだい」って。
じじは「じゃ、そんな植物がないと分かったら?」と言うので
「もちろん、ばばがじじに1万円あげる」と言い切ったよ。
さあ、歩きながらもばばは(ウツボカズラって植物、確かにあったよ。
あったよ)と自分に暗示をかけた。
さて、散歩から帰ると何はさておいても、ばばはパソコンの前へ。
そして、インターネットで調べたよ。
「ウツボカズラ」って。
やったぁ~~~~あったよ、あった。ウツボカズラって植物。
すぐ、じじの部屋へ走っていって「じじ、あったよぉ~~~」って言った。
「じじ、約束通り1万円ちょうだい!」ともね。
じじったら不意をつかれたらしく
「あぁ~~~っ、びっくりした。心臓止まるかと思った」って。
その後、「何?なんのこと?」ととぼけ戦術に出た。
「ウツボカズラって言う植物は、ちゃんとあったよ。
だから、じじの通帳からちゃんと1万もらうよ」と言うと、じじは
「じじの物はばばの物。ばばの物もばばの物だよね~~~~」ですって。
やったね。
・・・とふざけつつ、二人してNHKの「ためしてガッテン」と言う番組を見ていると・・・
テーマが「アルツハイマー病」について。
じじとばばにも大いに関係あるテーマだね。
ばばは、夕食の準備をしながら声だけしか聴けないので
じじにしっかり見ておいてくれるように頼む。
「ベータータンパク質」と言う物質が脳の中に増えると
発症の原因の一つとなるらしい。
でも、いくつか気をつけると予防も出来るようになってきているそうだ。
1,有酸素運動をする。
2 話し相手を見つけ、たくさん話す。
3 食生活に気をつける。
この3つを意識して生活すればアルツハイマー病の発症率は低くなるそうだ。
じじが言った。
「これからは散歩の時も、もっともっと話しながら歩かないといけないね。
それにパソコンにばかり向かわないで、ばばと話さないとね」って。
ばばが話しかけても、パソコンしている時のじじは
生返事が多く、「心ここにあらず状態」だもんね。
これからはお馬鹿な話しでも良いから、もっと、いっぱいいっぱい話して
毎日笑いながら生活しようね。
ゴルフ場の門に彼岸花がきれいに咲いていたよ。