♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヘピとハト

2005年06月20日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。

 あのー、どんなに良いものでも極端に走り過ぎると、過ぎたるは及ばざるがごとしであんまり良くないみたいですよね。何事にもバランスが必要なんだろうなと思うんですけれども、聖書に「蛇のように聡く鳩のようにすなおでありなさい。」ということばがあるんですけれども、ま、懸命さと純真な素朴さとの一致ということ。これはイエス様の言われたことばなんですけれどもね、パウロによっては「愛をもって真理を語りなさい。」とこう言われているんですけれども、愛と真理は必ずしも対立概念だとは思いませんけれども、愛だけを強調しすぎると真理を貫くっていう点で疎かになる危険性がある。また反対に真理だけを主張しすぎると時にはするどい剣のように人を突き刺して愛に欠けることもあり得るというふうなことですね。

 まあどうすれば知と情それから賢明さと純真素朴さが一致して愛と真理が調和するのかなあと思うんですけれども、イエス・キリストっていうお方を見ますとですね、この方の中には賢明さと純真素朴さ、つまり愛と真理がまったく一つに溶け合っているということが分るんですねえ。イエス・キリストはいつでも真理をゆがめることなく率直に語られる方で、人間がどんなに罪深いものであるか、その罪に対して神の裁きは容赦ないものであるということをはっきりと大胆に語られる訳です。それは真理だからですね。でもそれだけでしたら人の心を突き刺して苦しませて悩ますだけで、ああ人間はどうせ駄目なんだあと思ってしまうことであったかもしれませんけれども、しかしイエス・キリストは私たち人間のすべての罪を負って神様の裁きを身代わりとなって受けてくださった訳です。それを前提として私たちに悔い改めを迫ってくださっていたということ。これは大事なことですねえ。愛のない真理は人を倒してしまいますけど、真理を失った愛は人を生かすってことはない訳ですよね。お医者さんが、この人は悪い病気を持っていると分かっていても、まあそんなのは大したことないよということ、それは決して優しさではない訳で、はっきりこれは大変な病気だっていうことを指摘してくれる。でも指摘してくれただけでは困る訳で、大丈夫そこを私はちゃんと治療してあげますから。こういう薬もありますし、というふうにおっしゃってくださると、ああ大丈夫なんだなあと思う。その両方のバランスが必要なんだと思うんですね。愛を持って真理に生き、真理に従って愛に生きることができたらどんなに幸いかなと思うんです。イエス・キリストこそはその模範だなというふうに思うんですね。
 
 ( PBA制作「世の光」2005.6.20放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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