♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■因果応報でなく / 関根弘興

2014年03月31日 | Weblog
2014/3/31放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 今日は、旧約聖書に登場するヨブという人についてお話ししましょう。彼は正しい潔白な人でした。しかし次から次へと禍(わざわい)が襲うんです。自分の財産がすべて奪われ、子どもたちは突風のために家の下敷きとなって亡くなってしまうんですねえ。そしふ遂には自分も病にやってしまいます。するとこの悲惨な現状を知ったヨブの友人がヨブのもとを訪ねて来るんです。でもあまりに悲惨な状況だったので、友達は一週間何も声をかけることができずにヨブの傍らに居ました。でも大変な時に友達が自分の傍らにいてくれるという事は孤独のヨブにとっては励ましとなったことでしょう。

 その時ヨブは口を開いて語り出しました。しかしそれは余りにも苦しい辛い状況のゆえに自分のいのちを厭(いと)うというような内容だったんです。するとヨブの友達も語り始めたんですねえ。しかしその友達のことばはヨブを更に失望させるものになっていきました。

 友達はこう語りました。ヨブ記4章7節、8節
 「さあ思い出せ。だれか罪がないのに滅びた者があるか。どこに正しい人で絶たれた者があるか。私の見るところでは、不幸を耕し、害毒を蒔く者が、それを刈り取るのだ。
 
 友人たちは、ヨブが何か悪い事しなければこんな状態になんかなることはない、と語り続けていったんです。つまり、因果応報の原理ですね。もちろんヨブは完全な人ではありません。でもどうしても友達のそうしたことばを受けることができませんでした。

 ヨブ記の最後の章を読みますと、神様は因果応報の原理で迫ったヨブの友達に対してこのように言っているんです。
 「あなたはわたしについて真実を語らなかった。」 (ヨブ記 42章7節、8節参照)
 つまり、突然の災いの原因が因果応報だと主張したヨブの友達のことばは真実ではなかった、と戒められているんです。

 私たちが毎日生活する中で自然災害もあります。不慮の事故も起こりますよね。時には病にもなります。でもその時、因果応報がというふうに考えるなら、それはあなたを苦しめていくだけです。私たちには分からないことがたくさんあります。

 しかしもし今苦しみの中にいる人がいるなら、その一人ひとりに対して、ことば以上にそっと傍らに寄り添い、神様の励ましと慰めを祈るものとされていく仲間でありたいんです。なぜなら神様の愛はどんな中においても決して変わることはないからです。

 (PBA制作「世の光」2014.3.31放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。

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世の光/さわやか世の光/ジェネレーションXの東海地方での放送に協力してくださるキリスト教会・キリスト者の皆様の献金は、

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郵便振替 00890-3-111071  東海福音放送協力会 まで

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  電話 052-762-2196 (自由ケ丘キリスト教会内)  東海福音放送協力会 へ
 
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