♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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「世の光」を文字で 

■十戒 -自由への励まし- 11 / 大嶋重徳

2017年05月18日 | Weblog
2017/5/18放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。

 十戒第二戒には、「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。」(出エジプト記 20章4節)とあります。

 偶像とは人間が刻む神の像のことです。

 ホイエルバッハという人は「宗教は自己の願望の投影だ」と語りました。このことばを受けて、共産主義という思想を生み出したマルクスは「宗教の人民のアヘンだ」と言い、宗教を批判したのです。つまり宗教とは自分の深いところの願望を「神」ということばに言い換えて、自分の置かれている状況を諦め、何か変革する力を喪失させてしまっている状況だ、と批判したのです。更に、何が本当に価値あるものなのか、という問いを宗教は人間から奪い、考える力・生きる力・価値判断を奪うのだ、と考えたのです。

 確かに偶像にはその力があります。偶像を造ることによって偶像の提供する価値感を無批判に受け入れ、考える事をやめてしまうことも人間には起こり得るからです。それは今日にあっても、偶像というような時代の価値観、時代の空気感は私たちから考える事を奪いに来ようとしています。偶像を造り出す側の意図に沿って、私たちはその意図に巻き込まれていくのです。

 この時代は何が本当に価値のあることのかを考えることを奪って来ます。そして人間の生きる価値については私たちが考えてあげるから、あなたはその価値を追い求めることに一所懸命になりなさい、と価値を押し付けて来る社会です。テレビをつければコマーシャルが、この車に乗っていないと本当の幸せには少し足りませんよ、と言ってきます。就職難が続く中では資格を手に入れることが大切です。資格はあなたな人生に安心を与えます。あるいは、もし資格がなかったとしてもこの保険があれば大丈夫です、と人生の漠然とした不安感を煽ってきます。そして偶像は、これさえ手に入れば大丈夫だ、入手した一瞬だけ訪れる安心感を満たしてくれる存在です。しかし満たされた瞬間から即座に、でもあれが足りないのでは、とまたもや不安感を煽って来るのです。そして今一度安心感を満たすために偶像に絡め取られていくということが起こります。

 皆さんの周りにはどんな偶像があるでしょうか。第二戒はこのことを戒め、私たちがそれと対峙しないといけないことを教えてくれるのです。

  ( PBA制作「世の光」2017.5.18放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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