世の光の時間です。 いかがお過ごしでしょうか。 福井 誠です。
今日のバイブルメッセージは「確かに答えられる神 」です。 それでは聖書の中のマルコの福音書11章24節から読んでみましょう。
「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」
イエスが空腹を感じられた時のこと、何か食べるものがないか、とそばにあったいちじくの木を御覧になりました。 しかしその木には一つの実も見つからなかったので、イエスはその木を枯らしてしまうのです。 何ということでしょうか。 ずいぶんイエスというのはわがままで身勝手ではないか、と驚かれる方もいるかもしれませんねえ。
ところでイスラエルでいちじくが収穫されるのは、6月と、8月から9月の二回とされています。 イエスがいちじくの実を得ようとしたのは、イスラエルの過ぎ越しの祭りの時期にあたりますから、ちょうど4月になります。 実がないのも無理がありません。 しかしいちじくが実を結ぶかどうかは、すでに4月頃には判るのだそうです。 つまりこのいちじくの木は、葉は茂っていても実を結べない木、病気になった木でした。 普通は、放っておいたら他の木まで駄目になってしまうかもしれない、と斧で断ち切られる木だったのです。 ですからイエスの行為は、自然の摂理に逆らって自分の欲を満たす身勝手な行為というものではありませんでした。 むしろイエスは病気の木を斧ではなくことばで一瞬にして枯らされて除いてしまわれたという訳ですねえ。
となればこのお話しの中心は、イエスの超自然的な力、神の力の偉大さを語っています。 木が枯れるというのは時間のかかる出来事ですが、それを一瞬にしてなしてしまう力が神にあるということですね。
ですから神に祈り期待するということは実は大変なことです。 神のそのような恐るべき力が現わされることを祈り求めている訳ですから。 そして神は、祈り求めるものは何でも受けたと信じなさい、と祈りの祝福を約束されています。 聖書を読み、確かに答えてくださる神を知っていただきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2008.10.23放送でのお話しより)
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