♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■わたしはあなたの盾となる

2004年11月30日 | Weblog
 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 旧約聖書の中に登場する有名な人物の一人にアブラハムという人がいます。ある時、こんな大事件が起こりました。その地域の紛争が勃発したんですねえ。それぞれの王様が連合を組み、戦いが始まりました。そして何と、アブラハムの甥が住んでいる町も包囲され、その甥の家族もそして財産もごっそり奪われていってしまったんです。

 さあその知らせがアブラハムの所に届きました。アブラハムは悩みました。相手は大軍勢。それに引き換えアブラハムの手勢は知れたものです。なすすべがない状況でした。しかし何とアブラハムは自分のしもべたち318人を召集し、彼らを率いて大軍勢に奇襲攻撃をかけたんですねえ。そしてみごとに甥のロトの家族、そして奪われた財産、さらに捕らえられた人々を取りかえしたんです。命がけのすばらしい救出劇となりました。

 人間だれしもそうですが、まあすごい手柄を立てたあとは興奮して気分がいいものですね。でもそのあとアブラハムを襲ったものは一体何だったでしょうか。それは極度な恐れだったんです。彼は多分こう考えたでしょう。(あの大軍勢が再び襲ってきたらどうしよう。もしし今度自分たちにめがけて襲ってきたらひとたまりもない。いのちがない。) そんな事を考えると恐れが次から次へと襲ってきて疲れ果ててしまいました。しかしそんな時に聖書はこう記しているんですね。「アブラハムよ、恐れるな。わたしはあなたの盾である。」

 天地を造られた神様は、あなたは今恐れているけれど、わたしはあなたの盾になってあなたを守ってあげるから心配するな、と語ってくださったって書いてあるんです。何ていう励ましでしょう。そして神様はアブラハムを外に連れ出して言われました。それは夜の事でした。
 
 「さあ、天を見上げなさい。」天を見上げると満天の星空です。無数の星が輝いています。まあ東京の空じゃあこうはいきませんよねえ。神様は、「アブラハムよ。あの天の星を数えることができるか? あなたの子孫はこの星の数のようになるんだよ。」とおっしゃるではありませんか。彼は本当に落ち込みのどん底、恐れのまっただ中にあった時に、神様信じます、とその時に告白したんです。

 ある人は、信仰は、立派でないと持てないと考えます。しかし、落ち込み、恐れの中から自分の弱さに打ちひしがれた時に、心から神様信じます、と告白することを神様は喜んでくださるんですねえ。信仰は強さから始まるのではなく、弱さのある所から始まるんですよ。

(PBA制作「世の光」11/30放送でのお話しより )

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今日のお話し、いかがでした?
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。また、近くの教会も紹介してくれますので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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