イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

指示語を使わない会話

2017-07-25 10:29:47 | 雑感
 昨日の国会閉会中審査で、安倍総理は「こんな人たち」の説明もしたようです。
 自分の演説中に大きな声で妨害するから聞こえなくなる。そういうことを言いたかったようですが、安倍総理自身、国会中にやじを飛ばしている場面が何度も放送されているから、ある意味互角ということになるかもしれません。人のことを言えますか、と。
 普段から、指示語を使わない会話を心掛けていると、「こんな人たち」という表現が出てこないかもしれません。

 先日、NEWS23でパラ陸上に出場している高田千明選手の特集があった時、為末大さんが「コーチの指導でも指示語が使えないから大変」と言ってました。

 全くその通りで、全盲の方に対して「このような動き」と言って、自分が手本を示しても通じません。どう伝えるか? 視覚障害教育の中では基本的な部分で、手取り足取りになる場合もあれば、言葉で説明する場合もあります。
 スポーツ・運動に限らず、日常生活でも同じこと。
 「あそこにある」とか、「その角を右に曲がって」とか、そういう説明も全盲の方には伝わりません。

 私の両親は全盲でしたから、子どもの頃から「指示語なし」の生活が基本というか、自然になっていました。

 視覚障害にかかわらず、「ほら、あれ、あれですよ」とか、とっさに言いたいことが出てこなくて、そうすると相手が察してくれて「ああ、あれね」で通じることもあれば、全く違ったものとして伝わって、さあ大変ということもあるでしょう。
 
 障害を理解するということは、最近特に言われてるようですが、実際の生活を考えると、一緒に暮らしてみたり、同じ場にいないとなかなかわからないと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿