第三帝国のファーストレディ

　昨日の深夜BS1で放送していた、BS世界のドキュメンタリー。
　「ナチスのファーストレディ」というタイトルでした。

　ファーストレディといったら、安倍昭恵さんのように総理夫人、あるいは国によっては大統領夫人、そういう立場の人だから、ヒトラーの妻ということかと思いました。
　
　番組を見たら違っていました。
　ナチスの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの妻、マクダ・ゲッベルス。

　なぜファーストレディかというと、やっていることがそういう役目だから。
　ヒトラーと親しい関係にあり、国を代表する女性というのか、そういう役割。

　ただし、絶対に知られたくない過去として、パレスチナにユダヤ人国家を作りたいと考えている男性と恋に落ちていたという事実。

　ヨーゼフ・ゲッベルスとの関係がうまくいかなくなったときに、離婚を望んだけれど、国の立場として、形だけでも夫婦を維持してもらわないと困るとか。

　ユダヤ人虐殺に大きく関わる夫。その残虐さは耐えがたいものがあるのに、止められないし、最後は夫も子供も一緒に自死。子供たちは道連れ。生き延びたとしても、ヨーゼフ・ゲッベルスの子ということで、ひどい仕打ちを受けるだろうと考えたと。

　とても重い話でした。

　ナチスのかぎ十字が、当然あちこちの場面で出てくるわけですが、昨日は日本語の理解に関するニュースがあって、その中で卍をSNSのやりとりで使っているというのがありました。図形としては、回転させても重ならないし、地図記号でお寺を示すから、日本では問題にならないのかもしれませんが、タイミング的にはドキッとするものがありました。