14日の米国株式市場はマチマチ 原油は3.7%安

米国株、ダウ続伸し46ドル高 連日最高値、米利上げで金融株上昇 2017年6月15日 日経
 14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。終値は前日比46ドル09セント(0.2%)高の2万1374ドル56セントと、連日で過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)が3カ月ぶりの利上げを決定し、利ざや縮小への警戒から下げていた金融株に買い戻しが活発になった。もっとも、主力ハイテク株への売りが重荷となり相場の上値は限られた。
 FRBは14日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決めた。あわせて公表したFOMC参加者の見通しによると、メンバーの中心は2017年中は残り1回、18年は3回の利上げを見込んでいる。利上げペースは3月時点と変わらず、米長期金利の低下が一服した。ゴールドマン・サックスなど金融株が上げに転じ、取引終盤にかけてダウ平均を押し上げた。
 FOMC参加者の経済見通しでは年内の成長率見通しが引き上げられた半面、物価見通しは下方修正された。米景気の回復は続くものの、インフレ圧力は弱くFRBが積極的な金融引き締めに動きにくくなるとの思惑が株式の買い安心感につながった面もあった。
 朝方発表の5月の米小売売上高は前月比0.3%減と横ばいを見込んでいた市場予想を下回ったほか、5月の米消費者物価指数(CPI)も前月比で下落に転じた。米長期金利は一時約7カ月ぶりの低水準を付け、継続的な配当が期待される公益事業株などに投資妙味が増すとして買いが入ったのも相場を支えた。
 一方、相場の上値は重かった。FOMCの結果公表後にアマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)、フェイスブックといった代表的なネット関連株が軒並み下げに転じた。軟調なハイテク株に対する警戒感が残り、市場心理に影を落とした。
 米原油在庫が市場の期待よりも減少しなかったのを受け、ニューヨーク原油先物相場は節目の1バレル45ドルを割り込み、1カ月ぶりの安値を付けた。シェブロンやエクソンモービルといったエネルギー関連株が下落したのも相場の重荷となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比25.477ポイント(0.4%)安の6194.892で終えた。アップルのほか、主力のネット関連株が売られ指数を下押しした。
 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち6業種が上げた。「生活必需品」「公益事業」などが上昇。一方で「エネルギー」「素材」などが下落した。
 航空機のボーイングが高い。前日夕に防衛事業などの再編を発表し、経営効率化を期待した買いが優勢だった。同業バイオジェンから最高財務責任者(CFO)を迎えると発表したバイオ製薬のアレクシオン・ファーマシューティカルズも上昇。ダウ平均を構成する30銘柄ではホーム・デポや保険のトラベラーズなどが買われた。
 一方、米地銀のホライゾン・バンコープが安い。同業ウルヴァリン・バンコープの買収で合意したと発表し、目先の財務負担が利益を圧迫するとの懸念から売りが膨らんだ。子会社の破産を申請した電力のNRGエナジーが下落。ダウ平均では化学のデュポンやインテルなどが売られた。

NY商品、原油反落 在庫減鈍く1カ月ぶり安値 金はFOMC後に下落 2017年6月15日 日経
 14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が4営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物の終値は、前日比1.73ドル(3.7%)安の1バレル44.73ドルと節目の45ドルを割った。米国の在庫が想定ほど減らず、長期的な需給の緩みを見込んだ売りが膨らんだ。一時は44.54ドルと、期近物では5月5日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。
 朝方から売りが優勢だった。国際エネルギー機関(IEA)が6月の石油市場月報で、米国など主要産油国ではない地域で2018年まで増産基調が続くとの見通しを示した。世界の原油在庫が石油輸出国機構(OPEC)の目標水準まで減らない可能性があると指摘し、先物に売りが出た。
 米エネルギー情報局(EIA)が午前に週間の石油在庫統計を発表すると一段安となった。原油在庫の減少幅が市場予想より小幅にとどまり、ガソリン在庫は減少を見込んでいた予想に反して増加した。夏場のドライブシーズンにも関わらず、需要が高まっていない受け止められた。ガソリン需要が低調なら原油需要も伸び悩むとみた売りが膨らんだ。
 米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通りに追加利上げを決めた。原油市場の関心は需給要因に集中していたため、FOMCへの相場の反応は限られた。
 ガソリンとヒーティングオイルは反落した。
 金先物相場は6営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である8月物は前日比7.3ドル高の1トロイオンス1275.9ドルで終えた。朝方に外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落した局面で、ドルの代替投資先とされる金に資金が流入した。
 ただ、午後の時間外取引では下げに転じた。FOMCでは追加利上げに加え、年内にFRBの資産縮小を開始すると決めた。金融政策の正常化が進むとの見方から、金市場への資金流入が細ると警戒した売りを誘った。
 銀も6営業日ぶりに反発。プラチナは反発した。


米、3カ月ぶり利上げ 0.25% 資産圧縮「年内着手」 2017年6月15日 日経
 米連邦準備理事会(FRB)は14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3カ月ぶりの利上げを決めた。利上げ幅は0.25%。年内さらに1回、2018年中にも3回の利上げを見込む政策シナリオを維持した。量的金融緩和で膨らんだ保有資産の圧縮にも「年内に着手する予定だ」と正式に表明。米国債を最大で月300億ドル圧縮する基本計画も公表した。
 FOMCは短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、年0.75~1.00%から1.00~1.25%に引き上げた。利上げはイエレン議長ら投票メンバー9人のうち8人が賛成したが、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は金利据え置きを主張して反対票を投じた。
 市場が注視する今後の利上げペースは、年内さらに1回を見込み、3月と今回を含めて年3回とする中心シナリオを据え置いた。18年も3回、19年も3回程度の追加利上げを見込み、今年3月時点に示した利上げシナリオをほぼ維持した。
 FRBは08年の金融危機後の量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小も検討しており、14日のFOMC後の声明で「経済情勢が予測通り推移すれば、年内にバランスシートの正常化に着手する予定だ」と正式に表明した。金融市場には利上げと資産圧縮の二重の引き締め圧力がかかることになる。
 FOMCは同日、資産圧縮ペースをあらかじめ示す基本計画も公表。保有債券は市場で売却するのではなく、満期を迎えた債券への再投資を減らすことで資産を縮小する。開始時の資産圧縮規模は米国債が月60億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)などは月40億ドルを上限とし、3カ月ごとに上限を引き上げて1年後には米国債が月300億ドル、MBSなどは月200億ドルとする。
 FRBの保有資産は08年の金融危機前は1兆ドルを切っていたが、現在は4兆5千億ドル規模に膨らんでいる。FOMCの声明ではFRBのバランスシートを金融危機前の水準に戻すのではなく、金融システムなどを見極めながら多めの資産規模を保つ考えも示した。
 FRBは追加利上げに踏み切ったが、雇用と物価は指標に強弱が入り交じる。失業率は4.3%と16年ぶりの水準まで下がり、FRBが完全雇用とみる4.6%を下回る。一方で物価上昇率は目標の2%に届かないままで、FOMCは17年10~12月期も物価は前年同期比1.7%(食品・エネルギー除く)にとどまると見込んだ。18年には2%に達すると予測するが先行きの不安材料となる。
 基軸通貨ドルを抱えるFRBの利上げは、世界の金融市場に影響する。FRBは15年12月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、それから1年かけて昨年12月にようやく追加利上げを決断した。その後は3カ月ごとに政策金利を引き上げ、徐々に引き締めペースを加速している。日欧が金融緩和を続ける中で米国の利上げが続けば、利回りが見込めるドルに資金が回帰し、世界的なマネーの流れが変調する可能性がある。



 14日の米国株式市場は0.25%の利上げが予想通り発表される中、ダウは続伸してナスダックは反落するなどマチマチ。
 NYダウは、前日比46ドル09セント高い21374ドル56セントで終了(0.22%高)。
 ナスダックは、前日比25.48ポイント安い6194.89ポイントで終了(0.41%安)。
 S&P500種は、前日比2.43ポイント安い2437.92ポイントで終了(0.10%安)しました。
 ホームデポが1.8%高、トラベラーズが1%半、ゴールドマンが1%程の上昇。
 一方、シェブロンが1.41%安、デュポンが1.26%安となり、アップル・キャタピラ―・エクソンモービル・インテルも1%前後の下落。

 NY原油は、前日比1.73ドル安い1バレル44.73ドルで終了(3.7%安)。
 NY金は、前日比7.3ドル高い1トロイオンス1275.9ドルで終了しています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 14日の日経平... 15日の日経平... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。