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25日の日経平均は203円45銭高い19079円33銭で終了

2017-04-25 19:23:16 | Weblog
東証大引け 3日続伸、1万9000円台回復 金融株など買われる 2017年4月25日 日経夕刊
 25日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日比203円45銭(1.08%)高の1万9079円33銭で終えた。24日の米株高や円高基調の一服を背景に投資家心理が改善し、3月30日以来およそ1カ月ぶりに1万9000円台を回復した。時価総額の大きい金融株の上昇がけん引した。半導体関連株の上げも目立った。
 北朝鮮で朝鮮人民軍が創建85年の節目となる25日に当初警戒されたミサイルの発射や核実験などの挑発行為がなく、地政学リスクへの警戒感が和らいだ。午後の外国為替市場で円相場が1ドル=110円台前半に下落すると、輸出関連株に買い安心感が強まった。市場では「相場の下落を見込み空売りしていた投資家が買い戻しを加速した」(東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリスト)との指摘があった。
 JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比149.08ポイント(1.11%)高の1万3596.77だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、16.02ポイント(1.07%)高の1519.21で終えた。
 東証1部の売買代金は概算で2兆3018億円。売買高は19億4868万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1633と、全体の81%を占めた。値下がりは305、変わらずは78銘柄だった。
 世界的な金融株高を受けて、保険の第一生命HDや証券の野村が上昇し、メガバンクの三菱UFJも堅調だった。宅配便の値上げが伝わったヤマトHDも大幅高となった。傘下のスイス電力計大手への買収提案が伝わった東芝も上昇し、コマツの上げが大きかった。一方、通信株には売りが目立ち、NTTドコモやNTT、KDDIが下落した。OLCとキーエンスも下げた。
 東証2部株価指数は反発した。シャープとプラズマが上げ、技研製と正栄食は下げた。

ヤマト値上げ幅、最大20%程度で最終調整 個人含む全顧客対象 2017年4月25日 産経
http://www.sankei.com/economy/news/170425/ecn1704250011-n1.html
 宅配便最大手のヤマト運輸が9月に値上げする基本運賃の引き上げ幅を最大20%程度とする方向で最終調整していることが25日、分かった。個人を含め全ての顧客が対象で、値上げは消費税増税時を除くと27年ぶり。値上げで得た資金を労働環境の改善やサービスの原資に充てることで、人手不足が深刻化する宅配サービスの維持を図る。
 現在の基本運賃は荷物の発送地と届け先、大きさによって定めている。発着地が同じ地域で縦、横、高さの合計が60センチ以内、重さ2キロまでの最も小さいサイズの場合は税込み756円となっている。最終調整では小さいサイズから150~200円程度の引き上げ幅を軸としており、値上げ幅は5~20%となる計算。最も小さいサイズで900円程度とみられる。
 インターネット通信販売の普及で小型荷物を中心に荷物量が急増。ヤマトが平成28年度に扱った宅配便の数は、過去最高の約18億7千万個となった。受取人不在による再配達も少なくなく、ドライバーなどの長時間労働が常態化。ヤマトは労使交渉も踏まえ、すでに再配達の受付時間の繰り上げるなどサービスの見直しを進めていた。

日本郵政、最終赤字額は400億円 2017年4月25日 産経
 日本郵政は25日、平成29年3月期連結決算で、27年に買収した豪物流大手トール・ホールディングスの企業価値低下を反映し、4003億円の減損損失を計上すると正式発表した。最終損益予想を従来の3200億円の黒字から400億円の赤字に引き下げた。最終赤字は、19年の郵政民営化以降で初めてとなる。
 当時の買収額は約6200億円。純資産と買収額の差額である「のれん代」を約20年で償却する予定だった。会見した長門正貢社長は「重く受け止めている」と話した。一方、「負の遺産を一掃し、改めて攻める経営のスタートラインに立つ」と述べた。

ぴあ、個人情報15万件流出か カード不正利用630万円 プロバスケサイトにサイバー攻撃 2017年4月25日 日経夕刊
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H6K_V20C17A4CR0000/?dg=1&nf=1
 チケット販売大手のぴあは25日、同社がプラットフォームを提供し運営を受託しているプロバスケットボール・Bリーグのチケットサイトとファンクラブのサイトがサイバー攻撃による不正アクセスを受け、個人情報約15万件が流出した可能性があると発表した。約3万2千件のクレジットカード情報が含まれ、21日時点でカードの不正使用が197件、計約630万円分確認された。
 ぴあはすでに警視庁に相談したとしている。
 同社によると、流出した可能性があるのは2016年5月16日~17年3月15日に、Bリーグの会員に登録した顧客の個人情報約15万件。住所、氏名、電話番号、生年月日、メールアドレスなどの登録情報が含まれる。
 このうち約3万2千件がファンクラブ会費の支払いやカード決済でチケットを購入した人の決済情報で、カード会員名やカード番号、有効期限、セキュリティーコードが流出した。
 ぴあには3月24日、関連カード会社から、同社の運営するサイトで使用されたカードでの不正利用が相次いでいるとの報告があった。サイトの会員のカード番号を用いた十数件の不正使用があった疑いがあることがこの時点で判明したという。
 3月25日時点でチケットサイト、ファンクラブサイトでのクレジットカードの使用を停止。ぴあがサイトの運営を委託しているソフトウエア開発会社のサーバーにある電話番号やメールアドレスなどの個人情報が、違法なハッキングを受けて流出したとみられる。
 本来ならばカード番号などの情報はサーバーに残らない仕組みとなっていたはずが、開発会社の判断でカード情報をサーバー内に保持しており、カードの不正使用につながった。
 同社は4月11日段階でチケット会員へのパスワード変更などを呼びかけ、不正使用の拡大を防いだとしている。

東芝傘下のスイス電力計大手、日立連合が買収提案 2017年4月25日 日経
 経営再建中の東芝が売却準備を進めている傘下のスイス電力計大手、ランディス・ギアについて、日立製作所が英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズと組んで買収提案したことが25日、分かった。買収額は2000億円超とみられる。このほか、富士電機など複数の事業会社や投資ファンドも買収提案に向けて検討に入った。



 25日の日経平均ですが、24日の米国株式市場がフランス大統領選の第1回投票で、独立系中道候補のマクロン元経済産業デジタル相がトップに立ったことで英国に続きフランスが欧州連合(EU)を離脱する可能性がひとまず低下したとの思惑から主要3市場とも1%を超える上昇(ダウ1.05%高、ナスダック1.24%高、S&P500種1.08%高)して終了する中、前日終値(18875円88銭)よりも3円32銭安い18872円56銭でスタート&直後に18867円19銭と朝方こそ北朝鮮の動きを警戒してもたついた(今日25日は朝鮮人民軍創建85年の記念日だそうで、北朝鮮が何かやらかすことへの警戒感から朝方は様子見だったようです)ものの、北朝鮮情勢への警戒感が薄れるにつれじりじりと上昇して午前は前日比158円86銭高い19034円74銭で終了(午前高値は19038円81銭)。
 午後は14時過ぎまで午前終値近辺で様子見もその後一段高となり14時40分頃に19109円76銭まで上昇。終値ベースでは前日比203円45銭高い19079円33銭。久しぶりの19000円の大台に戻して終了しました。

 今日は日経平均が1.08%高、トピックスが1.07%高、JPX日経400が1.11%高と揃って1%を超える上昇となり、東証マザーズが1.62%高、東証2部は0.62%高となるなど(0.12%安の小幅下落となった東証REIT以外は)軒並み堅調に推移しましたね。
 東証1部の上昇組は伯東(13.8%高)と不動産のランド(2円高の18円=12.5%高)の2銘柄で10%の上昇となった他、基本運賃の値上げを発表したヤマトHDが5.61%高、コマツが4.42%高、ルネサスが4.25%高、IHIが4.12%高など。
 日本郵政も4003億円の減損損失を計上して400億円の赤字になると正式に発表したことで悪材料出尽くし感もあったのか2.38%高。
 銀行セクターも、りそなが2.93%高、三菱UFJが2.19%高、みずほが2.02%高、ゆうちょ銀が1.59%高、三井住友が1.21%高。
 証券も野村が2.90%高で大和が2.25%高。
 保険も、第一生命・ソニーFH・T&D・SOMPOで3%以上の上昇となりかんぽ生命も1.92%高と2%近い上昇となるなど金融セクターが堅調。

 東芝は前日終値(208.1円)よりも3.2円高い211.3円スタート&9時01分に209.6円をつけるも9時39分に215.2円まで上昇して午前は5円高の213.1円で終了し14時41分に216.3円まで上昇して、終値ベースでは7.9円高の216円で終了(3.8%高)。

 一方の下落組はイーブック(12.37%安)や石川製作所(10.2%安)など3銘柄で10%以上の下落となった他、個人情報流出騒動のぴあが5.16%安で下落率ランキング6位にランクイン。
 ピアの情報流出騒動は名前やメールアドレスだけでなくクレジットカードの番号と有効期限まで漏洩して既にカードの不正利用の被害も出ているだけに、こちらは信用を取り戻すのに時間がかかりそう。
 どうも人為的ミスっぽいですが、いくら完璧なシステムを用意しても内部の関係者がルールを遵守しなければとんでもない騒動になることを示したように思います。


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