11日の米国株式市場はイエレン議長証言待ちの様子見

米国株、ダウ反発し55セント高 重要日程控え方向感欠く、ナスダック続伸 2017年7月12日 日経
 11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発した。終値は前日比55セント(0.0%)高の2万1409ドル07セントだった。重要日程を控え、相場の方向感は乏しかった。このところ下げていたIT(情報技術)株を中心に持ち高調整を目的とした買いが広がったほか、原油相場の上げでエネルギー株が買われたのが相場を支えた。
 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が12、13日に金融政策に関して米議会で証言するほか、今週から米主要企業の四半期決算の発表が本格化する。相場を方向付ける可能性が高い重要日程を前に、投資家は持ち高調整を目的とした動きに終始した。
 ダウ平均を構成する30銘柄では、このところ下げが続いていたゼネラル・エレクトリック(GE)が大幅に反発。アップルなど前月から株価が軟調だった主力ハイテク株への買い戻しも広がり、ダウ平均を押し上げた。
 米エネルギー情報局(EIA)が米国の生産見通しを引き下げたのを受け、ニューヨーク原油先物相場は1バレル45ドル台に上昇した。原油価格の持ち直しが業績の追い風になるとの期待でエクソンモービルやシェブロンといったエネルギー株が買われたのも相場を支えた。
 もっとも、ダウ平均は午前に129ドル安と下げに転じる場面があった。昨年の米大統領選へのロシア政府の干渉問題に関し、ロシア人弁護士と会っていたトランプ氏の長男、トランプ・ジュニア氏が11日に仲介者との一連のメールを公表した。
 メールではロシア側からクリントン元国務長官に不利となる情報の提供が持ちかけられていたことが明らかになった。大統領選干渉でのロシアとトランプ陣営の共謀疑惑が、政権運営に悪影響をもたらすとの警戒が株式の売りを誘った。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比16.912ポイント(0.3%)高の6193.305で終えた。フェイスブックやアルファベット(グーグル)など代表的なネット関連株や半導体関連株が買われ、指数を押し上げた。
 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち「エネルギー」「IT」の2業種が上昇した。一方で「不動産」「電気通信サービス」などが下落した。
 製薬のアリーナ・ファーマシューティカルズが急伸した。前日夕に肺疾患を治療する新薬が良好な試験結果を得られたと発表し、収益貢献を期待した買いが膨らんだ。量産型「モデル3」の本格投入に向け、サービスセンターを拡充すると明らかにした電気自動車のテスラが上昇。最高財務責任者(CFO)の退任を発表した百貨店のJCペニーも買われた。
 一方、飲料・食品のペプシコが安い。2017年4~6月期決算とあわせて公表した利益見通しが市場予想に届かなかったのを嫌気した売りが優勢だった。モルガン・スタンレーが投資判断を引き下げた写真・動画共有アプリのスナップが大幅安。ダウ平均ではナイキや製薬のメルク、通信のベライゾン・コミュニケーションズなどが売られた。

NY商品 原油が続伸、米生産見通し引き下げで 金も続伸 2017年7月12日 日経
 11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前日比0.64ドル高の1バレル45.04ドルで取引を終えた。米国の生産増加による需給緩和への警戒感がやや後退し買いが優勢だった。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した7月の短期エネルギー見通しで、2018年の米原油の日産量を990万バレルと、6月時点の1001万バレルから下方修正した。米増産ペースが想定ほどは早まらないとの見方が先物の買いを誘った。
 11日夕に米石油協会(API)、12日にEIAがそれぞれ発表する週間の在庫統計で、原油在庫が減少するとの観測が出ていることも相場を下支えした。
 もっとも、上値は重かった。EIAの短期見通しでは、17~18年のWTIの価格予想をやや引き下げた。
 ダウ・ジョーンズ通信など米メディアによると、サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)に報告した6月の生産量が日量1007万バレルとなり、昨年11月に主要産油国と合意した日産量の上限(1005万8000バレル)を初めて上回った。ロシアが一段の協調減産に消極的とみられるなか、原油価格の安定に向けた関係国の結束が揺らぐとの警戒感が相場の重荷になった。
 ガソリンとヒーティングオイルはともに続伸した。
 ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比1.5ドル高の1トロイオンス1214.7ドルで終えた。米政治リスクが意識された場面で、現物の裏付けがあり安全資産とされる金を買う動きが強まった。外国為替市場でドルが下げたこともドル建ての金価格を支えた。
 トランプ大統領の長男、トランプ・ジュニア氏が自身の電子メールを公開し、昨年の大統領選に際してロシア側から民主党候補だったクリントン氏に不利となる情報の提供を持ちかけられていたことが明らかになった。トランプ政権とロシアとの不適切な関係への疑惑が深まり、投資家心理が悪化した。
 銀は続伸。プラチナは3日続落し、一時1トロイオンス891.4ドルと中心限月として昨年12月15日以来ほぼ7カ月ぶりの安値を付けた。

FRB、バランスシート縮小に近く着手すべき 2017年7月12日 ロイター
 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は、雇用と成長に関する経済指標が持ちこたえる限り、FRBはバランスシートの縮小に近く着手すべきとの認識を示した。
 理事はニューヨークで開催された中銀関連の会議で「緩やか、かつ予測可能なバランスシートの縮小プロセスを開始することが早期に適切になると思う」と述べた。
 FRBは6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、バランスシート縮小に関する詳細計画を公表。だが開始時期についてはまだ明らかにしていない。
 先週公表された6月会合の議事要旨によると、バランスシート縮小の開始時期については、FRB内で意見が分かれていることが判明している。
 開始時期を巡っては、イエレン議長も「比較的早期に」としており、ブレイナード理事の発言を受けて、9月会合で発表されるとの見方を後押ししそうだ。
 アナリストの間では、FRBが9月にバランスシート縮小を開始し、その後12月に追加利上げに踏み切るとの見方が大勢となっている。
 一方でブレイナード理事は、バランスシートの縮小に着手したら、追加利上げを支持する前に、インフレの進捗状況を見極めたいとの考えを表明。「インフレ動向を注意深く見守りたい。インフレが確実に対称的な目標に回帰するよう、追加利上げには慎重を期すことが望ましい」とした。


 11日の米国株式市場は、イエレン議長の12・13日に予定されている金融政策に関する議会証言を横目に終値ベースでは様子見。
 NYダウは、ロシア疑惑絡みで129ドル程安い21279ドル30セントをつける場面も見られたものの、終値ベースでは前日比0ドル55セント高い21409ドル07セントで終了(0.00%高)。
 ナスダックは、前日比16.91ポイント高い6193.30ポイントで終了(0.27%高)。
 S&P500種は、前日比1.90ポイント安い2425.53ポイントで終了(0.08%安)しました。
 GEが1.31%高、ボーイングが1.13%高。
 一方、ナイキが0.94%安、メルクが0.78%安、ベライゾンが0.72%安。

 NY原油は、前日比0.64ドル高い1バレル45.04ドルで終了。
 NY金は、前日比1.5ドル高い1トロイオンス1214.7ドルで終了しています。
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