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富山市の環状線セントラムが開業 

2009-12-26 07:27:10 | Weblog
富山市の環状線が開業 2009年12月23日 北日本
http://www2.knb.ne.jp/news/20091223_22452.htm
 富山市のまちなかに新たにレールを敷いた市内電車の環状線が23日開業し、新型車両の「セントラム」が走り出しました。
 開業にあわせて23日、大手モールで新型車両の発車式が行われ、富山市の森市長や、運行する富山地方鉄道の川岸宏社長などがテープカットをして開業を祝いました。
 そして、黒・銀・白の新型車両セントラムが順に走り出しました。
 富山市内の電車の環状線化は、既存の鉄軌道が通る富山市中心部の丸の内交差点と西町交差点の940メートルの区間に新たにレールを敷いて実現しました。
 これによって、JR富山駅や総曲輪グランドプラザなどを結ぶ3.4キロの環状線ルートを20分で1周することになります。
 23日は午後10時まで、JR富山駅前と大手モールの二つの電停から乗車して環状線を半周する無料試乗会が行われ、大勢の人がセントラムに乗り込んだり、車両を撮影したりしていました。
 また沿線では、開業を祝うセールやイベントが開かれています。
 セントラムにのった人は静かで近代的な電車で乗り心地がよかったと話していました。 

「乗り心地良い」「内装きれい」 富山でセントラム試乗 2009年12月24日 北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20091224/28884.html
 「まちなかににぎわいを運んで」-。23日開業した富山市の市内電車環状線。新車両「セントラム」が市民の中心市街地活性化への期待を乗せて走り出した。無料試乗会の乗り場となった「大手モール」と「富山駅前」の両電停には、大勢の家族連れや鉄道ファンが訪れ、乗車待ちの長い列ができた。沿線の商店街も新たな魅力づくりを目指し、多彩な催しでセントラムの運行開始を祝った。
 正午ちょうど、黒を先頭にシルバー、白の新車両が順に大手モールに姿を現した。3週間にわたる試運転で、別々に走行していた3車両がそろうのは初めて。家族連れや鉄道ファンは、富山城を背景にするなどして思い思いのアングルでシャッターを切った。白の車両をバックに記念撮影した射水市戸破(小杉)の高井賢郁(まさふみ)君(8)は「色も形もかっこいい。セントラムに乗って買い物に来たい」と声を弾ませた。
 開業セレモニーの後、富山駅前-国際会議場前間と大手モール-富山駅前間の2区間で環状線を半周する無料試乗会が開かれた。大手モール電停では、運転開始の午後3時前には500人以上が並んだ。3時間待ったという千葉県君津市の山口直純さん(48)を先頭に市民らが次々と乗り込んだ。セントラムが滑るように走り出すと、乗車待ちの長い列から歓声が上がり、手を振って電車を送り出した。
 約10分間の試乗を終えた乗客からは「乗り心地が良い」「内装もきれい」という感想が聞かれた。昭和47年まで運行していた旧環状線をよく利用していたという富山市赤田の坂井仲子さん(70)は「当時の中心市街地は昼も夜もにぎやかだった。セントラム効果でまた活気が戻ればうれしい」と期待していた。
 県外からも斬新な色彩の新車両を一目見ようと多くの観光客が訪れた。金沢市の公務員、坂本守さん(55)は「セントラムは環境に優しく、高齢者にも配慮されたデザイン。こんな電車が走る富山がうらやましい」と話した。
 セントラムは午後10時まで、3車両で35本運行され、約4200人が乗車した。
 地元の商店街もお祝いムードに包まれた。大手モール振興会(秋吉光雄会長)は富山市民プラザ前でバンドやハンドベル演奏のコンサートを開いたほか、モウソウチクを使用したランプの光で大手モールの軌道沿いを彩った。地元活性化の願いを込め、イベント運営を手伝った大手町町内会の斉藤博之会長は「環状線開業はスタートライン。住民が一体となって魅力あるまちづくりを進めていきたい」と語った。
 千石町通り商店街振興組合(北森敏滋理事長)は、環状線開業に合わせて作成した商店街のマップを訪れた人に配布した。


富山ライトレールが運転体験…休日利用増へ企画 2009年12月5日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091204-OYT1T00036.htm
 休日の利用者減に悩む路面電車・富山ライトレール(富山駅北―岩瀬浜)が来年2~10月の日曜日を中心に、運転体験ができる企画を試みる。
 昨年以降、夏休みや連休に実施したところ、県外の鉄道ファンらに好評だったため、観光客をターゲットにホテルなどと提携して行う。環状線の路面電車・セントラムの今月23日開業をにらみ、観光客を呼び戻すのが狙いだ。
 運転体験は、富山エクセルホテル東急での宿泊と組み合わせた企画。富山駅北―城川原を乗車した後、城川原の車両基地内の150メートルの線路を時速10~20キロで往復運転できる。同社によると、国交省へ届け出て運転手が同行するなどの条件を満たしているため、子どもでも参加が可能だという。
 10月のライトレール利用者数は、開業から半年後の2006年同月の8割にとどまる。平日は94・8%と通勤通学の足として定着しているが、休日は64・6%と大きく落ち込んでいる。
 セントラムが開業すれば「1日フリーきっぷ」などを販売して相乗効果が期待できる一方、観光客の足がセントラムに集中することへの不安もあるといい、富山ライトレールは「乗ること自体を目的とする観光客を増やしたい。ライトレールが観光資源になれば、地域も活性化する」としている。1月には同ホテルなどで募集を開始する予定だ。





 モータリゼーションの発達に伴い、市電など路面電車の路線は縮小される一方だったのですが、12月23日に富山市電に環状線セントラムが新設路線として新しく加わりました。
 まあ、新設路線と言っても20分もあれば一回りできる山手線の3分の1の大きさしかありませんし、足腰が丈夫な若い方などは、最初は物珍しさで乗って貰うことができても、あえて本数が少なく本線からあまり離れていない環状線を使うメリットはそれほど多くなく、今度どう継続的に利用し続けて貰えるかが課題になるかと思いますが、中心市街地の活性化はどこの地方都市でも多かれ少なかれ抱えている共通の課題。
 中心市街地に若い方が戻ってきて商業振興にも寄与することができれば、商店街のにぎやかさも取り戻すことができるだけに、この取組は他の地方の中心都市も注目しているのではないかと思います。

 一方、3年ほど前に、路面電車化した富山ライトレール(旧富山港線)も中々面白い取組を検討しているようで…。
 「電車でgo」のような電車運転シミュレーションゲームが大ヒットする中、『一度でいいから電車を運転してみたい!』という潜在的需要はかなり多いと思いますし、それがまだ開業3年目の、未だに写真を撮ろうとカメラ片手にやってくる人も少なくない車両ともなれば、子供達がお休みの休日でなく平日に行っても、かなりの人気になりそうですが、富山ライトレールも随分面白いことを考えますね…。
 富山ライトレールと言えば、旧国鉄時代の富山港線時代は常に廃止の噂がある赤字の常連路線でしたが、今では車両の模型やカレンダ-を発行するなど、民営化の成功例と言っても決して過言ではないでしょうし、地域の生活路線である電車をこのように有効活用することで、地域の足を守る…。こんな取組がもっともっと広まっていくと良いと思います。


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