7日のNY主要3市場は小幅続落 ダウは29ドル安の20924ドルで終了

米国株、ダウ続落し29ドル安 利益確定売り優勢、製薬株安も重荷 2017年3月8日 日経
 7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。終値は前日比29ドル58セント(0.1%)安の2万0924ドル76セントだった。上値を追う新たな手掛かりに欠くなか、相場は最高値圏とあって警戒感が意識されやすく利益確定を目的とした売りが優勢だった。製薬株の大きな下げも相場の重荷となった。
 トランプ米大統領は7日、自身のツイッターで「製薬業界に競争をもたらす新しいシステムに取り組んでいる。アメリカの人々のために価格は下げる」と投稿し、薬価引き下げに改めて言及した。ダウ平均を構成する30銘柄では業績圧迫への警戒からファイザー、メルクの製薬大手が売られて指数を下押しした。
 米下院共和党は6日、オバマケア(医療保険制度改革)の代替案を公表した。保険未加入者への罰金を即時撤廃するほか、低所得者向けには補助金を停止し、かわりに年齢や収入に応じた税控除を導入する。トランプ大統領は下院共和党案を支持する意向を示したが、共和党の一部からは反対意見が出ているもようで、先行きを見極めたいとして株式相場全体に与える影響は限られた。
 ダウ平均は小幅な上げに転じる場面もあった。市場の関心は14~15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向いている。3月の追加利上げを占う2月の米雇用統計は週末に発表される。投資家は様子見姿勢を強めており、下値を探る動きも限られた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。前日比15.246ポイント(0.3%)安の5833.929で終えた。
 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち9業種が下げた。「エネルギー」や「電気通信サービス」などが下落。一方で「IT(情報技術)」と「公益事業」が上昇した。
 スポーツ用品のディックス・スポーティング・グッズが安い。取引開始前に発表した2016年11月~17年1月期決算が減益で利益見通しが市場予想を下回ったことを嫌気した売りが出た。
 ストレージ(外部記憶装置)メーカーのニンブルストレージの買収を発表したITのヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)も下落。
 ダウ平均では通信のベライゾン・コミュニケーションズのほか、石油のシェブロンや銀行のJPモルガン・チェースなどの下げが目立った。
 一方、手芸・家庭雑貨販売のマイケルズが高い。発表した16年11月~17年1月期決算が増収増益で業績見通しも市場の予想より強気だったのを好感した買いが広がった。
 ダウ平均では半導体のインテルや航空機のボーイング、航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなどが買われた。

NY商品、原油続落 EIAが米生産予想引き上げ、金1カ月ぶり安値 2017年3月8日 日経
 7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が小幅に続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.06ドル安の1バレル53.14ドルで終えた。朝方は買い優勢で推移したが、取引終了にかけて米国の需給悪化を警戒した売りに押された。
 国際エネルギー機関(IEA)が6日発表した2022年までの中期石油市場リポートを改めて材料視した買いが先行した。IEAは新たな開発投資が増えなければ一時的な需給ひっ迫で原油価格が急騰するリスクがあるとの見通しを示した。インドなど新興国を中心に需要の堅調な増加基調も見込んだため、先物に買いを促した。
 ロシアのエネルギー相が4月末までにも減産の目標水準を達成する見通しを前日に示したと伝わったのも相場を支えた。
 ただ、その後は上値が重くなった。米エネルギー情報局(EIA)が正午過ぎに発表した3月の「短期エネルギー見通し」の月報で、17年と18年の米国の原油生産見通しを2月時点から引き上げた。8日発表の週間の石油在庫統計では原油在庫の増勢が続くとの予想が多く、「IEAの中期予想よりも足元の需給の緩みを嫌気した売りが出た」(トラディッション・エナジーのジーン・マクギリアン氏)との指摘があった。
 サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相がテキサス州で開催中のエネルギー業界の会合で「石油業界は米国で回復の兆しがみられる。おそらく急速に成長している」と述べたと伝わった。将来の需要増に対応するためシェールオイルへの投資促進は歓迎するとも述べたと伝わったが、相場の反応は目立たなかった。
 ガソリンとヒーティングオイルは3日続伸した。
 金先物相場は6日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である4月物は前日比9.4ドル安の1トロイオンス1216.1ドルで終えた。一時は1215.6ドルまで下げ、中心限月として2月3日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。3月の米利上げ観測が高まっており、金市場への資金流入が細るとの見方から売りが続いた。
 銀は反落。プラチナは続落した。


 7日の米国株式市場は続落。
 NYダウは、前日比29ドル58セント安い20924ドル76セントで終了(0.14%安)。
 ナスダックは、前日比15.25ポイント安い5833.93ポイントで終了(0.26%安)。
 S&P500種は、前日比6.92ポイント安い2368.39ポイントで終了(0.29%安)しました。

 NY原油は、前日比0.06ドル安い1バレル53.14ドルで終了。
 NY金は、前日比9.4ドル安い1トロイオンス1216.1ドルで終了しています。
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