5日の米国主要3株式市場は上昇 ダウは21000ドル&ナスダックは6100ポイント超え

米国株、ダウ反発 2万1000ドル台回復 2カ月ぶり高値 2017年5月6日 日経
 5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発。前日比55ドル47セント(0.3%)高の2万1006ドル94セントと、過去最高値を付けた3月1日以来ほぼ2カ月ぶりの高値で終えた。アップルが上場来高値を更新し、原油など商品相場の上昇で石油や素材株が買われて相場を押し上げた。4月の米雇用統計は好内容だったが、ほぼ想定通りとして好感した買いは限られた。 前日夜に半年ぶりの安値を付けたニューヨーク原油相場が反発した。銅など商品先物が全般に持ち直し、石油や素材関連株が買い戻された。リスク資産の原油先物が上げ、投資家心理の改善を後押しした。
 米企業の四半期決算の発表は終盤を迎えた。業績改善を意識した買いも入り、相場は引けにかけて上げ幅を広げた。米国の主な株価指数はこの日の高値圏で終えた。
 ダウ平均は朝方は小安くなる場面もあった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が保有株の約3割を手放したと伝わったIBMが大きく下げ、相場の重荷になった。終値では1銘柄でダウ平均を約27ドル押し下げた。バフェット氏はIBM株について「6年前に購入し始めた時のようには評価していない」と述べており、市場ではIBMの株価上昇は当面見込めないとの見方が広がった。
 4月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比で21万1000人増と、18万5000人程度だった市場予想を上回った。失業率は4.4%と約10年ぶりの水準に低下した。労働市場の回復基調を示したが、景気見通しを変えるほどではないとの受け止めが多かった。米長期金利の反応が鈍く、米株市場では金融株などを買う動きにはつながらなかった。
 7日に実施されるフランスの大統領選は中道系独立候補のマクロン氏が優位とされる。ただ、対立候補が当選すれば同国が欧州連合(EU)離脱に向かうリスクがあるため、結果を見極めたいとのムードが強かった。
 5日はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長ら複数のFRB幹部が講演したが、新味に乏しいとして相場の反応は目立たなかった。
 ナスダック総合株価指数は続伸し、25.421ポイント(0.4%)高の6100.758と3営業日ぶりに最高値を更新した。アップルや電気自動車(EV)のテスラなどが買われ、指数を押し上げた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は3月1日以来ほぼ2カ月ぶりに最高値を更新した。
 業種別S&P500種株価指数では全11種のうち「エネルギー」「電気通信サービス」「素材」など9種が上昇。「金融」「ヘルスケア」が下げた。
 アップルは1.7%上昇。好決算を発表した銘柄の上げが目立った。1株利益が市場予想以上だったメディアのCBSが買われた。売上高と1株利益が市場予想を上回った外食のシェイクシャックが急伸。増収増益決算と同時に通期の1株利益見通しを引き上げた保険のシグナが高い。化学のデュポンや通信のベライゾン・コミュニケーションズが上げた。
 一方、バイオ関連企業のアヴァンドールが買収すると発表した医療用品のVWRが買収価格にさや寄せして下落。スポーツ用品のナイキやクレジットカードのビザも安い。

NY商品、原油反発 時間外で半年ぶり安値も値ごろ感から買い  2017年5月6日 日経
 5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は前日比0.70ドル高の1バレル46.22ドルで取引を終えた。最近の急速な下げで値ごろ感から買いが広がった。石油輸出国機構(OPEC)など主要産油国が協調減産を延長し、需給の緩みに歯止めが掛かるとの期待も相場を支えた。
 4日深夜の時間外取引で原油相場は一時43.76ドルまで下げ、期近物ではOPEC加盟国が協調減産で合意する前の2016年11月15日以来およそ半年ぶりの安値を付けた。米シェール企業による増産で世界的な需給の緩みが意識される中、商いが細る時間帯に節目の45ドルを割り、損失覚悟の売りを巻き込んで下げが加速したとみられる。
 急落後は次第に買い戻しが増え、通常取引では買いが優勢だった。OPEC加盟国は5月25日の総会で協調減産を6カ月間延長するとの見方が有力だ。ロイター通信によると、サウジアラビア高官は「OPECがロシアなど非加盟国を含めた減産延長を模索している」と明らかにした。主要産油国の協力で将来は供給が絞られるとの期待が相場を支えた。
 最近の原油価格の下落を受けて「米シェール企業の生産が難しくなる価格帯に近づいている」(米商品先物会社プライス・フューチャーズ・グループ)との指摘もある。シェール企業が増産を手控え、深刻な需給悪化に至らないとの見方だ。
 5日発表の4月の米雇用統計で景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数が市場予想を超えて増加した。悪天候の影響などで大幅に鈍化した3月からの回復は鮮明で、景気拡大が続けば原油需要も高まるとの期待も先物の買い戻しを誘った。
 だが上値も限られた。米石油サービス大手ベーカー・ヒューズが5日公表した米石油掘削装置(リグ)の稼働数は前週末に比べ6基増の703基だった。16週続けて増え、15年4月24日以来およそ2年ぶりの高水準だ。米シェール企業の生産拡大に歯止めがかかるのかどうか、市場参加者は見極めきれていない。
 ガソリンとヒーティングオイルも反発した。
 ニューヨーク金先物相場は小幅に3日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比1.7ドル安の1トロイオンス1226.9ドルで終えた。米雇用情勢が市場予想を超える改善を示し、米連邦準備理事会(FRB)による6月の利上げ観測が強まった。金利の付かない金の投資妙味が薄れるとの見方から、先物は売りが優勢となった。
 7日にはフランス大統領選の決選投票を控える。極右候補が勝利すれば同国がユーロ離脱に踏み切り、欧州の政治情勢が混乱する可能性がある。結果を見極めたいとして一段と金相場の下値を探る動きも限られた。
 銀は続落したが、プラチナは続伸した。

米雇用が急回復 21.1万人増 4月、失業率4.4%に低下 6月追加利上げに追い風 2017年5月6日 日経
 米労働省が5日発表した4月の雇用統計(速報値、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数が前月比21万1千人増えた。増加幅は市場予測(18.5万人程度)を上回り、前月の7万9千人から急回復した。失業率も4.4%と約10年ぶりの水準に改善。6月にも見込まれる米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ判断に追い風となる。
 雇用者の増加幅は好調の目安とされる20万人を2カ月ぶりに回復した。失業率は前月から0.1ポイント改善し、2007年5月と並ぶ9年11カ月ぶりの水準となった。FRBは完全雇用とみる失業率の水準を4.7%としており、労働市場には逼迫感がにじみ始めている。
 業種別の就業者数はレジャー・接客業が5万5千人増と大きく伸び、ヘルスケアなども雇用を積み増した。トランプ大統領が雇用維持にこだわる製造業も6千人増えた。
 FRBは3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったものの、6月中旬の次回会合で、再び金融引き締めに踏み切る可能性がある。金融市場は早くも8割の確率で6月の利上げを織り込んでおり、FRBは6月初旬に公表する5月の雇用統計などを見極めて最終判断する。
 完全雇用下で就業者増が続けば、FRBの懸念が「雇用不足」から「雇用過熱」に移る可能性もある。イエレン議長は完全雇用下での就業者の伸びを「月7万5千~12万5千人が適正」とみており、足元のペースはそれを大きく上回る。
 米利上げは15、16年とも年1回ずつ。今年は3月に続きさらに2回の引き締めを想定する。利上げペースを速めつつあるのは、労働市場が過熱すれば、かえって景気下振れリスクになるためだ。賃上げ圧力の高まりや人手不足は企業業績を下押しする。米ゴールドマン・サックスは「18年末には失業率が4.1%まで下がる」と予測。インフレから景気後退に陥るリスクまで指摘し始めた。
 もっとも4月の平均時給は26.19ドルと前年同月比2.5%増にとどまった。伸び率は前月からやや鈍り、08年の金融危機前の水準に届かない。雇用の逼迫が実際の賃上げにどこまで結びつくかが焦点となる。



 5日の米国株式市場は、注目の雇用統計が市場予想を上回る内容となり6月の利上げに追い風となるとの見方から、ダウとナスダックは高値引けでS&Pもほぼ高値で引けるなど堅調に推移も、フランスの大統領選の結果を横睨みする展開。
 その雇用統計は、非農業部門の雇用者増数は市場予想(18.5万人程度の増加)を上回る21.1万人増となり、失業率は市場予想では0.1ポイント悪化するのではないかと予想されていたものの、実際に発表されてみれば逆に0.1ポイント改善の4.4%。平均時給の伸びこそやや鈍ったものの、6月の利上げを下押しする材料になりそうですね。

 NYダウは、前日比55ドル47セント高い21006ドル94セントと21000ドルの心理的大台を回復して終了(0.26%高)。
 ナスダックは、前日比25.42ポイント高い6100.76ポイントとこちらも6100ポイントの心理的大台超えで終了(0.42%高)。
 S&P500種は、前日比9.77ポイント高い2399.29ポイントで終了(0.41%高)しました。

 デュポンが2.98%高、ベライゾンが1.77%高、アップルが1.66%高。
 一方、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが保有する株の約3分の1を売却したと伝わったIBMが2.51%安。

 NY原油は、前日比0.70ドル高い1バレル46.22ドルで終了。
 NY金は、前日比1.7ドル安い1トロイオンス1226.9ドルで終了しました。
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