一錦金鋒の読書防備録と生活奮闘記

読んだ本の紹介、感想。たまに日常に起こったことの記録

小林弘幸氏著 自立神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」

2016-05-19 19:29:44 | 書籍
☆本を読む目的
言い方で失敗したり、攻撃的な言い方をされた際に黙ってしまう自分の打破のため

質問①どのようにして悪い言い方を変えるか?
質問②言い方を変えるとき、意識すること、行う行動はあるか?
質問③言い方を変えることによって、どのように人生が変わるか?


「言い方は技術ではなく医学だ」

この本の「はじめに」にいきなり出てきた言葉でした。
私は本を読み始めてから、メンタル面の本を多く手に取るようになりました。
自分がメンタル面で病気になったのが原因だからです。
心構え、生きる希望の持ち方、考え方の変え方等を学んでいるつもりです。

今回の本は、それを具体的な行動に移すための本と位置づけして、手に取りました。
この本の内容をまとめたいと思います。




☆自律神経が乱れると、色々な言い方をしてしまう

良い言い方をするには、自律神経が整ってる必要があるとのこと。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」があり、両方が共に高い状態にあれば良い言い方が出来るそうな・・・
仮に、怒りによって自律神経が乱れると3~4時間はそれが持続するとのこと。
それでは良い人生は送れない、私にでもわかることです。
・・・そう考えると「キレる人」って可哀想ですねヽ(´▽`)/

だから、こういう場合は「仕方ない」と自分を切り替えるしかない。
そして「今日は良い天気だ」などと怒りを良いものにすり替える方法が良いそうな・・・・




言葉を発する前に意識する8つのこと


自律神経が整っているときは良い言い方が出来る。
しかし、自分の自律神経がどのような状態にあるのかは、自分でもわからない。
だから、自分がどのような状態にあるのかを客観的に把握する必要がある。
そんなときに意識するのが次の8つ

①体調
②予期せぬ出来事
③環境
④自信
⑤天気
⑥相手の様子
⑦時間
⑧感情

汚い環境、臭い、準備不足でも自律神経は乱れる。
だからこそ、どの理由で乱れているかを把握する。
「この言い方は欲望から出ているのでは?」「自信がないから、逆に強気な言い方をしてしまうのでは?」
等、分析してから言葉を発すると良い、とのことです。
慣れるまでは、難しいかも知れませんね。





ポジティブに


アンラッキーなことに見舞われたら「仕方ない、なるようになるさ」と気楽に身構えて、ポジティブな言い方をする。
ポジティブな言い方をすると副交感神経が高まる。



無駄な想像をしない

無駄な想像をすることによって、次から次へとよからぬ考えが浮かんできて、どんどん自律神経のバランスを崩してしまう。




ゆっくり話せば信用される

ゆっくり話すことによって説得力が生まれる。
特に、出だしを意識的にゆっくりにすると、その後もゆっくりとしたペースを維持出来る。
反対に、話し始めが早口になると、交感神経が優位になるため緊張が高まり、どんどん早口になってしまう。




初診の患者さんには、まず住所の話

作者はお医者さんです。
病気のことで頭がいっぱいの初診の患者さんには「今日は遠くから大変でしたね」と話すそうな。
そうすると病気のことから、一他の話題に頭がスライドされて心が和むとか・・・。
初対面で天気や住んでるところの話しをするのは王道なんですね。




「頑張って」ではなく「無理することないですよ」

頑張っている人に頑張ってというのもどうかと、私も日々思っていたことです。
病気と闘っている人は常に頑張っていますよね。
そんな人には「無理することないですよ」と言ったほうが気が楽になる。確かに読んでいてそう感じました。



部下を叱るときの3つのルール

①時間を空けずに叱る
②短く叱る
③1対1で叱る

これは大賛成です。
なぜなら私は、上司に全く反対の叱り方を20年近くもされて病気になりましたから

☆直ぐに叱られ、次の日叱られ、1ヶ月後に同じことで叱られる。・・・・・根に持たれた
☆昼休みが終わり、2時間以上叱られっぱなし。
☆大勢の前で、見せしめのよに叱られる。・・・・・プライドはズタズタ、恥をかかされ、立ち直るのには1週間以上かかる

経験上、同意出来るところでした。




急ぎのときほどゆっくり丁寧に。お願いごとは200パーセントお願いする。きっぱりNOという。言い訳せず潔く謝る。無理強いをしない。

交渉は、3回やってダメだったら諦める。
切り上げるときのひと言は「貴重な時間なので、今日はここまでにしておきます」

断るときは「申し訳ありませんが、私には100パーセントできません」





緊急時を乗り切る言い方

身内が緊急搬送されたときの人などは、自律神経のバランスが極度に乱れた人が多い。
そんな場合は「いつも以上にゆっくり、丁寧にお願いをする」



感謝の気持ちは、しつこいくらい形に残す

感謝の気持ちを伝えるのにはメールが有効。
「本当に、本当にありがとうございました!」等、大げさが良い。
消えてしまう言葉よりは、メールで形に残すほうが良い
反対に謝罪するときは電話で直接謝罪するほうが自分のためになるそうな・・・・。
謝罪メールを出しても、それが返信されるまで気が気でないですもんね!





人生に迷った人を励ます「あせることないよ」

「あせることないよ」良い言葉です。簡単ですが、心に残る言葉のような気がします。
あせらずにじっくり取り組めば、きっと答えは見えてきます。





「聞き方上手」になれば、何を言われてもくよくよしない

他人の言い方はコントロール出来ません。
世の中には不愉快な言い方しか出来ない人間も確実に存在します。

そんな輩から不快な言い方をされた場合は、ネガティブな内容の中に、ポジティブな要素を見つけ出し、勝手に良い方向へ受け止めてしまう。
他人は変えられない、しかし自分は変えられます。





人間関係に悩んだら「残念な人」と俯瞰(ふかん)でみる


相手に対するイメージを修正したり、心構えを変えたりすることで状況を好転させる。


自分a「あいつ、嫌な奴だけど良いところもあるのかな?」
自分b「いや、ないでしょ。あんな最低な奴みたことないよ」
自分a「だけど仕事は出来るんだよな」
自分b「まあね。あと3回我慢して、それでもイヤなら転職するのもありかもね」
自分a「そうだね、もう少し我慢するとして、それまでは”残念な人”と思ってやり過ごそう」




朝起きたら感謝する
「ありがとう」を言葉に出す
空を観る
あいさつは、ゆっくり元気に
こまめに水を飲む
ため息をつく
1箇所だけ片付ける
就寝前に日記を書く





空気を変え、素晴らしい人生を手に入れる「言い方」をするためには余裕が必要


この本が目指している究極のゴールは、自律神経のバランスが極度に乱される局面においても、正しい言い方が出来るようになること。
そのためには、副交感神経を高めて、すべてを受け入れられる状態を築いておくことが大切。
そのために、上の8つのことを実戦すると良いそうな。

意外なのは、ため息をつくと副交感神経の働きを高めるそうです。
また、片付けという行為には、副交換神経を高め、気持ちを落ち着かせる作用がある。


この本のことを全て実戦するのは大変ですが、頑張ってみようと思います。


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