カエル庵

政治や経済は長期視点で考えよう

都議選の結果は、2011年の維新ブームの大阪府議選と同じ。安倍内閣不信が自民党惨敗の主因ではない。

2017-08-11 21:55:48 | 政治経済
東京都議選から1か月以上過ぎました。今ごろ都議選について述べるのは遅いですが、テレビや新聞の都議選結果の説明は違うと思うので書きます。

都議選は自民党の歴史的な惨敗でした。テレビや新聞は、その惨敗の原因を「森友加計問題の疑惑、テロ等準備罪の強硬採決、稲田氏の防衛大臣としての資質の疑問、自民党議員の失言などが招いた安倍内閣への不信」だと説明しています。
しかし、果たしてそうでしょうか? もちろん、それは原因としてあったと思いますが、惨敗の主な原因ではないです。その理由があります。

下記データは、今年1月1日の選挙ドットコムの都議選予想と実際の選挙結果です。年初から都民ファーストの大勝、自民党の議席は半減の惨敗予測でした。
当時、安倍内閣の支持率は60%前後で高く、森友加計問題は話題になかったにも関わらずです。

[選挙ドットコム] 都議選予想 2017.1.1
予想: 都民 49、公明 23、自民 30、民進 10、共産 12、生ネ 2、維新 1
実際: 都民 55、公明 23、自民 23、民進 5、共産 19、生ネ 1、維新 1

http://go2senkyo.com/articles/2017/01/01/27468.html

つまり、年初の予想と実際の差分の自民党7議席が年初以降の国政の影響だと考えられます。
テレビや新聞の説明が、本心で安倍内閣が原因だと言っているなら分析能力がなく、"安倍降ろし" で言っているなら報道姿勢を疑います。


辛坊治郎氏が都議選について語っています。都市部の人の多くは地方議会を身近に感じておらず、その時の風で動きやすくて森友加計問題がなくても都民ファーストが勝てたと。
実は同じようなことが2011年の大阪で起こっていました。橋下氏の維新ブームのときです。そのときも自民党は大惨敗でした。辛坊氏の説明はわかり易いです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZqSC_NOGrNU&t=855s

[大阪府議選]
2011年 維新が大勝。自民が1/3に減らす大惨敗。民主が半減の惨敗。


都議選は、豊洲市場の地下汚染問題をクローズアップして石原元都知事を批判し、議会自民党の内田氏の勢力を倒すべき敵としてイメージ化した小池氏の作戦勝ちだったと言えます。
かつての日本新党や小泉郵政選挙で小池氏が学んだ選挙手法かもしれません。もっとも、手法だけで選挙に勝てるわけはなく、負ける側には批判を跳ね返せない点がありました。
豊洲問題はグズグズと解決の見通しがなく、小池氏への風向きが変わり始めたときに安倍首相の周りでいろいろ問題が生じました。それで、都民ファーストはさらに議席を積み足すことができたと見るべきでしょう。

次の2021年の東京都議選は2015年の大阪府議選のようになると思います。勝ち過ぎた維新が是正されたように、都民ファーストの勝ち過ぎも是正されるはずです。
都民ファーストが議席を減らすが第一党を維持し、自民が議席増、民進が議席減になると予想します。
深刻なのは民進党です。自民批判の受け皿になり得ていません。文字通り、抜本的な出直しが必要です。

[大阪府議選]
2015年 維新は議席を減らすが第一党。自民は議席を増やす。民進はまた議席を減らして1議席のみの崩壊状態。


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