手仕事とであう・その１

１０月に入って幾つかの嬉しい出会いがありました。
どの出来事も偶然や突然ではなく前々から楽しみにしていた事でしたが、どれも想像以上にときめいてしまったのです。

その初めは『工房からの風』でした。
このブログをはじめてから時々お邪魔するようになったhinataさんのお仕事の一つ。５０人もの工芸作家・工房が集まる野外展覧会です。
私の行った日曜日はあいにくの雨。見る側も、見せる側も少々難儀な所もありましたが屋外での開放感、のんびりとした空気はとても心地よいものでした。
特に木立のなかに溶け込むように展示された作品の様子はとても新鮮でした。
力強く美しい竹の細工、金属とガラスが融合して全く異なる色合い・質感を生み出している器や、磁器のような潔さと陶器のような温もりのある質感を持った器などなど。。。あっという間に時間が過ぎてゆきました。

初めて近くで木綿の糸紡ぎもを見ました。古いお話の絵本の世界から飛び出してきたような木製の車の回る道具を使って、手品のように糸は作りだされていました。原綿にも沢山の色があり、染色なしでも深い表情のある織物が作られています。昔、綿＜コットン＞に関わる仕事をしていた事がありましたが、この綿という素材がこんなに直接的に身近な植物であると感じた事はありませんでした。

肌寒い一日でしたが、帰り際に雨が上がったので、この日ずっと気になっていたソフトクリームを食べて帰りました。
美味しかったです！！磯沼ミルクファームのジャージー乳ソフトクリーム。真っ白で、優しいミルクの味がしました。
私達の後に一人で買いに来た小さな男の子に向かって、お店のお兄さんが「どのくらい大きいのがいい？」と聞いてらして---（なんて素敵なオコトバなんだ！）でも、男の子はきょとんと目を丸くするばかりでいました。
「あ”～、早く答えなきゃ～」「東京タワーより大きいの」とか言ってみたら？などと一人心の中で叫びながら、思いっきりオバサン化した自分に気づいた一日の終わりでした。（笑）