石橋みちひろのブログ
「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。
 



今日、民主党「児童ら通学安全対策促進議員連盟」の第2回会合が参議院議員会館内の会議室で開催され、私も参加してきました。


今日は、中央交通安全対策会議専門委員で、埼玉大学理工学部教授の久保田尚さんをお招きして、「今後の交通安全対策(通学路を中心に)」というタイトルでお話を伺いました。

久保田さんのお話は、私にとっても頷くポイントが満載でした。

まずは、日本もこの間、通学路の安全対策について何もして来なかったわけではなく、さまざまな制度的対策を打ってきているのだけれども、その現場での運用が遅れているために、子どもたちを取り巻く道路での安全環境は欧米に比べて圧倒的に遅れてしまっている、と現状の認識を示されました。これは、クランクとかハンプと言った、車のスピードを落とすため(スピードを出させないため)の物理的仕掛けの設置エリアや箇所数が日本では圧倒的に少ないことで証明されてしまっています。

私も、アメリカに3年半、イタリアに5年ちょっと生活し、車も運転していたわけですが、例えばハンプなんて街中にはそこらじゅうにありました。道路が狭い市街地では特に重要な役割を果たしていたのですね。それが、日本では実際、ほとんどお目にかからないのです。

そして、スピード制限を30キロ以下に抑える「ゾーン30」の取り組みの重要性も指摘されました。ドイツなどでは、市街地のかなりのエリアが制限速度30キロ以下に抑えられているそうですが、これまた日本では非常に限定的です。昨年、警察庁がゾーン30についての通達を出して、今年からゾーン30の設置促進が全国展開されていますが、その通達には「交通規制とハンプ等の物理的デバイスの設置を組み合わせた対策を推進する」と明示されています。

今後、ゾーン30が、ハンプやクランプとセットで促進されているよう働きかけを強めて行かないといけません。

私からは、「結局、どの道路が生活道路なのかという点について、関係者の共通認識はあるのか?(答:ない)」「子どもの安全を守ろうとすると、通学路のみに着目するのではなく、生活道路全体に着目するべきだという理解で良いか?(答:良い)」「スクールゾーン、通学路、生活道路という三つの概念があるが、それぞれのコミュニティーでこれらの安全対策が連携して適切に行われているのか?(答:いないと思う)」「短期的には、危ない道路を子どもに歩かせない、つまりスクールバスや保護者の車などで送り迎えをするという手段しかないのではないか?(答:それも一つの選択肢だが、子どもが歩けない場所は空虚だ)」など質問して、いい意見交換をさせていただきました。

今日の会合は、今後のわれわれが議論すべき対策について、非常にいい方向性をいただいたと思います。次の会合あたりから具体的な政策論議に入っていくと思いますが、私も引き続き、しっかり参画していきます。



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コメント
 
 
 
物理的措置が必要ですね。 (浅日裕司)
2012-06-22 09:59:29
僕も、自分の子供が小中学生のころ、子どもの安全を守る地域活動に加わっていた頃、つくづく感じていました。

比較的安全だと思われるルート設定や、教員・保護者・地域の方々による安全パトロール、その他啓発活動・・・。

やはり、最も効果があったのは道路改良工事でした。
車道との段差のある歩道を確保し、頑丈な遮蔽バーを設置したこと。

但し、これには道路拡張のために地権者の理解を得るなど簡単なものではありませんでした。

記載の内容についても、非常に興味深く、これは単に児童ら通学安全対策促進だけでなく、安全労働の分野でも共通するものがあると思います。

運転者・操作者への規制・精神論や教育だけで安全を守ろうとするのではなく、物理工学・人間工学、様々な面で捉えていかなければならないと感じます。

それには、その為の法整備も含めた、検討が必要ですね。

暴走した車が突っ込んだ事例についても、もし、被害者に衝突するまでに、止めれる方法が無かったのか悔やまれます。

 
 
 
Re: 物理的措置が必要ですね。 (浅日裕司) (石橋みちひろ)
2012-06-22 11:38:16
浅日さん、コメントありがとうございました。

確かに、物理的な対策が必要で、少しずつですが各地で取り組みが始まっています。これをもっと大きな流れにしていく必要があります。

そして、さまざまな視点からの総合的な問題分析と対応が必要だ、というのもその通りです。道路だけに着目するのではなく、まち全体のデザインから考えるとか、子どもの視点を大事にしながらドライバーの視点を考えるとか、ハード面とソフト面とヒューマン面を総合した対策を考えることが重要ですね。

個人的な見解としては、子ども立ちの命を守ることを最優先に、学校を中心とした一定範囲にスクールゾーンとしてのゾーン30を設定し、その始点や主なポイントには物理的なハンプを設置し、さらにメインの通学路としていくつかのメインルートを設定して登下校時間には一切の車両通行を禁止する ---- そういう制度上の仕掛けが必要ではないかと思っています。
 
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