彩才-saisai-

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色んな事にチャレンジしてマス

編集者とデザイナーの言い分

2007-07-31 15:31:09 | デザイン
ウチの相方は編集者でして、
先日家でちょいと仕事の電話をしていました。

相手はデザイナーさんで、カラーイラストの修正の件でした。
で、同じ部屋にいるので聞き耳たてていなくても
話が聞こえてくるのですが、
内容的に、編集者の望む修正を
デザイナーがなんとかうんちくをつけて
修正しない方向へ持っていこうとしている
というのがわかりました。

私もデザイナーなので、この相手のデザイナーさんの
気持ちはよくわかります。
編集者は簡単にここの色を変えろだ
カタチを変えだ言いますが、
実際の作業は結構手間だったりするのです。

けれども、結局の所編集者に納得してもらわねばならないので
作業はするのですが、最終的に、
やっぱり前の方がいいので戻して下さい
と言われるのが一番むっときます。

私たちはたいてい、ここの色を変えると
おかしくなるというコトがわかるので
事前に伝えるのですが、編集者はその想像ができないので
やって見せないとわかりません。

その辺のコトを相方に言ったら
「想像で妥協することはできない」
と言いました。
確かにそうだ。
確認せずにOKを出すのはキケンだと思います。
しかし、明らかにここにこの色は絶対おかしい
というものでもやって見せなくてはならいコトが
なんというか、もう少し色の勉強をしてくれたらなぁ
という思いもあったり。

編集者は、私たちデザイナーとちがって
デザインに重点をおいて仕事しているわけではないので
おかしいとわかっている修正でも
見せなくちゃいけないのは仕方ないと思うのです。
が。
一応私たちもデザインの勉強をして
プロとしてオシゴトしているわけで、
言葉はあまり好きではないのですが
プライドというか積み上げてきた経験の上で
修正するとおかしくなりますよ、と言うのです。

けれど、編集者は俺達の言った通りに素直に修正すればいいんだよ
という態度が見えるのですね。
言われたままに作業するのであれば、
それはデザイナーではなくオペレーターの仕事なのです。

もちろん、修正をして見違えるようによくなる時もあります。
そういう編集者さんは、たいてい普段はあまり
デザインに口出しはされません。
「デザイナーさんにお任せします」
という信頼を寄せて下さっているので、
私もその信頼に答えねばと思うわけです。


仕事だけに限らず、どんな人間関係も
信頼と思いやりというのは大切だと改めて思います。
この編集者が直せというのならば、
絶対直す方がよくなるとわかっているので
勉強させてもらいました、と感謝の気持ちすら持ちます。


また、ウラを返せば、
このデザイナーが修正するとおかしくなるというのなら
きっと直さない方がいいのだろう
と思われるようなデザイナーになれと言うことでもあり。

結局の所は、長い時間をかけてお互いの信頼を
厚くしていくというところに行き着くんですけどね。

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