アバウトなつぶやき

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大エルミタージュ美術館展とコレクション展「写真遠近」

2017年07月07日 | かんしょう
先日、シロウタと愛知県美術館で開催中の大エルミタージュ美術館展を観てきました。





私ごときがエルミタージュの何が語れますでしょうか。
んまぁ、美しくて厳粛な絵画が揃っておりました。
ルネサンスの頃の宗教画は美しくて荘厳で、思わず手元に置きたくなる気持ちがよくわかります。

個人的に気になったことを挙げるとすれば、イタリアのヴェネチア(と、ローマ)では〈ベドゥーテvedute〉と呼ばれる都市景観図を描く分野があったのを知り、「京都の洛中洛外図みたいなモンか。大きな古い町はどこもそういう文化が生まれるんだなぁ」と感心したことでしょうか。
あと、フィリップ・メルシエ《盆を持つ少女》が運んでいる白い固形物がなんなのか気になっちゃって、シロウタと会場ボランティアの人を捕まえて聞いてしまいました。時代的にも雰囲気的にも砂糖菓子だろうってことで落ち着いたんですが、これがコンフィズリーとかコンフェクト(金平糖)の初期型なのかな?
それから最後にクラーナハが描くとキリストは可愛くないし、マリア様も高潔ではあるけどキツイ顔になるなぁ、なんてことを思ったのでした。
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エルミタージュ展を観た後でコレクション展にも足を運ぶと展示室5で「写真遠近」という企画をやってました。
入ったところにあったモノクロで城の絵が描かれた石を写している大きな(全倍サイズ程度?)作品、ヴィック・ムニーズの《サンドキャッスル 3番 「サンドキャッスル・シリーズ」より》のキャプションを読んでいて、私とシロウタは立ち止まってしまいました。
なぜって、技法の説明が書かれているのですが、写真技術のことも知らなければ写真に関するボキャブラリが乏しいので、すぐには意味が分からなかったのです。
おそらく「この城の絵は石に刻まれているのですが、その石とは0.5ミリ程度の砂粒で、この写真は拡大したものです。刻む技術は現代のものですが、絵を描くのにカメラ・ルシダという写真以前の技術を使っています。つまりこの作品は写真技術にとって歴史的な意味のある作品です」というような意味だったと思います。
子供の頃に鏡とガラスを組み合わせた道具を使ってマンガを写し取ろうとしたことがあるのを思い出し、カメラ・ルシダはそういう道具ではないかと仮説を立ててその場を後にしました。
さて、→カメラ・ルシダ をクリックするとウィキペディアにジャンプしますが、、、大体の予想は当たったようです。

カメラ・ルシダはこういう使い方のものだったようですね。
初歩的な技術で写し取った絵を、マイクロチップの集積回路を固定するという最新機器を使ってエッチング→拡大するという、カメラにおけるもっとも古い技法と最新の技術を組み合わせた作品というわけです。確かに歴史的。
それから、四日市コンビナートを撮った作品があり、その後も同じ東松照明というお名前の写真家さんが撮ったモノクロ写真が多くありました。「写真界の巨人」とまで称される社会派の写真家さんのようです。
知らなかったけれど、写真も奥が深いなぁ。

普段、写真展を観に行くことがないので二人ともかなり新鮮な気持ちで楽しめたと思います。
気になる写真展があったら観に行ってみようかな、と思わせられるコレクション展でした。
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