アバウトなつぶやき

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- 丸沼芸術の森所蔵 -  ベン・シャーン展

2016年08月01日 | かんしょう
先週、時間ができたので三重県立美術館で開催中の「ベン・シャーン展」を観てきました。今回もシロウタ親子と一緒。

ベン・シャーンは1898年にロシア領生まれのユダヤ系家庭に生まれ、移民としてアメリカに渡りました。ヒトラーの台頭してきた時代なので背景が分かりやすいのでは。





初期の作品はセザンヌ、マティス、ルオーなどの影響を受けたのがよく分かります。特に油彩はジョルジュ・ルオーっぽいと感じました。
どこかで見たことのあるような作品たち。
ところが社会批判的性格の強い作品で注目を浴びた、というだけあって、ポスターのくだりになると迫力が違ってきます。
その後、表現もだんだん個性的になり、人物がギリシャ彫刻っぽい目鼻の強調された顔になり、やがて彼独自の表現へ変わっていきます。
晩年になると主義主張の強い作品より慈愛の表現が多くなり、優しい気持ちにさせてくれます。
こういう生き方、とても良いですね。。。
シンプルな線でも力強い表現で、観るものの心に残るような作品は近代芸術に影響を与えたと言われるのがわかる気がしました。

美術館に作品リストがなかったので作品名を漫然と見てしまい、感想書こうと思ったら作品名がHPと一致しなかった(汗)トシとると物覚えが悪くって。
うちの地域の中学生、夏休みの宿題に美術館レポートがあるので三重県立美術館へ行く子が結構いると思うんですよね。
できれば作品リスト、用意しておいて欲しかったな。