「わたくし、こういう音楽をやっているものです」
「よく存じ上げませんが、すばらしいように思います」
Tord Gustavsenの伝えたいもの、
それは多くの初対面の方にも伝わるのではないでしょうか。
メロディアスとか音が綺麗とかそういう問題じゃない気がします。
フォーマットはどう見てもジャズのものだし、
実際ジャズの類いなんでしょうが、それは結果的にという気がします。
筆と硯と紙はこのように使います。
それに対して誰も疑わないのと同じく、
この音楽はこのフォーマットで奏でられて然るべきだと、聴き手は感じるのではないでしょうか。
過去のトリオ作品と大きく変わることはないのですが、
トリオ好きの自分にしては珍しく、この管を加えた編成のほうにより強く魅力を感じてしまいます。
ベースも表現の幅を広げているし、ドラムもただリズムを刻んだり、空間を埋めるといったことだけではない。時間を進めたり、他の3人に光を当てたりしているような印象。それは刻んだり埋めたりしていることと同じ様ですが、音を出すプロセスからして違うのではないかと感じてしまいます。
音数は、少ないですね。4人になっても変わらない。
そしてひとつひとつの音の出現に、、、驚きます。
最低限にしてこの効果。
高度なことは親切でもあるんでしょうか。
体が動くようなものとは違いますが、
心は説明不能な仕組みで静かに熱くさせられる。
人が作った装置に身を委ねることを、
やっぱりやめられないと思う瞬間です。
Tord Gustavsen Quartet / The Well
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1.Prelude
2.Playing
3.Suite
4.Communion
5.Circling
6.Glasgow Intro
7.On Every Corner
8.The Well
9.Communion, var.
10.Intuition
11.Inside
Tore Brunborg-tenor saxophone
Tord Gustavsen-piano
Mats Eilertsen-double bass
Jarle Vespestad-drums
2012年作品











いろいろな方向性の見えるレーベルにしても、トルド・グスタフセンのリーダー作のこのアルバムは、これがECMです、って言うと分かるような、薄暮の中の神秘的なサウンドを奏でていて、派手さはなくても、けっこう好きなアルバムの1枚になってしまいました。
ECMから出たアルバムで,レーベル・カラーに忠実と言う意味では,このアルバムはかなりポイントが高いと思えます。
こういうサウンドを求めるECMリスナーは間違いなく多いと思いますし,だからこそ私の記事の主題も「ECMファンがはまること必定」とまで言い切ってしまいました(苦笑)。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
コメントありがとうございます。
最初の3枚は実はそれほど印象に残っていないのですが、この作品では化けたような印象でした。深化しているというか。さかのぼって聴いてみようとも思っています。
コメントありがとうございます。
編成云々以前に表現が何かを成しているか、というあたりはホントECMらしいという印象です。今回はこのスローな中にハッとさせられる部分が全編にあって感動的な出来映えだと思いました。
それと、出来がいいとECMだからというよりはミュージシャンの力量だと思いたくなる気持ちがあります。実際は双方の相性だとは思いますが、、、。