瀬谷市民の森にはランの仲間がいろいろと咲く。
これはササバギンラン。市民の森の中の比較的限られた場所で見る。
葉が細長く笹の葉にも似る。草丈は30cm以上にもなる。
花序の下の苞葉が長く伸びるのが特徴だ。
ササバ・・があればそうでないギンランも咲いている。
草丈は10cmちょっとぐらいで葉もそんなに長くない。
ギンランもササバギンランも花被片をほとんど開かない。
ギンランがあればキンランも咲いている。
草丈は3種の中で最も高く50cmぐらいのもある。
花もギンランたちよりずっと大きく花被片も開くので華やかだ。
外花被片3枚と内花被片3枚があり1枚は唇弁になっている。
唇弁には赤い隆起があり下部は距になっている。
花の中心には雄しべ雌しべの合着した蕊柱(ずいちゅう)があり2個の花粉塊見える。
数年前に比べると、キンランは市民の森の相当広い範囲で見られるようになった。
10株ほどが固まって咲いているのもあって旺盛なものだ。
一方、ランの仲間で前にたくさん咲いていたエビネが見られなくなったのは残念だ。
金襴がこんなにまとまって咲く姿は見たことがありません。綺麗ですね。
ギンランも笹葉も笹葉じゃないのも両方。2種並ぶと葉の違いが明らかですね。
あ、でもエビネは消えてしまったのですか。寂しいですね。
キンラン、ギンランにしても、エビネにしても愛好家が多い植物。
人のせいで消えたのでないことを祈りたいです。
たしかに、この市民の森はランなどの仲間が暮らすための環境を整えているようです。
いま下火のエビネを別にしても、キランなどのほかに、シュンラン、マヤランなども咲きます。
またイチヤクソウとかギンリョウソウなども見られます。
これらの花は刈ったり掘り起こしたりしても、この環境以外で咲かせるのは容易ではないと思います。
エビネもそのうちに復活することを期待しています。