三無主義

 ~ディスパレートな日々~

映画「Jane got a gun」(邦題「ジェーン」)

2016年11月02日 | 映画・舞台・コンサート

映画「Jane got a gun」(邦題「ジェーン」)を観た。
http://jane-movie.jp/.

西部劇である。しかも女が主役とは珍しい。女性が主役の西部劇というと、マリリン・モンローの「帰らざる河」が頭に浮かぶ。それまでの金髪ノー天気キャラとは一線を画した、モンローにとって転機となった作品で、出来上がりも素晴らしい映画だった。

さてこの映画の主役はナタリー・ポートマン。5か国語を操るハーバード卒のユダヤ美人だ。「ブラックスワン」で女の狂気を演じたかと思えば、「水曜日のエミリア」では屈折した再婚女性、「ソー」では単細胞のミーハー女を演じている。幅広い役柄を敢えて選び、イメージを固定させないようにしているのかもしれない。

南北戦争に恋人が参戦する前の情景は柔らかく、美しい。気球のシーンはドローンを使っているのだろうか。それともCGなのか。映画の技術は長足の進歩を遂げたものだ。
一転して南北戦争後の現実世界は土気色で、白黒に近い世界だ。敵の悪役もショボい感じだが、それが逆に現実的だ。ハリウッドのSFにあるように、絶望的に強い敵を相手に奇跡的に勝つようなファンタジーとは違う。ナタリー・ポートマン演じる主人公は華奢で細身の女性で、昔の恋人に助けてもらい、何とか戦う。「ダイ・ハード」の戦い方に似て、リアルである。
戦いの最中に来し方を振りかえるシーンがあるが、思ってもいなかった未来になってしまったという諦めだけではなく、母として強く生きる決意がある。
おなじみのお尋ね者の懸賞金もあり、時代考証はちゃんとしている。立派な西部劇だ。

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