おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

獅子文六 娘と私

2014-12-24 16:48:24 | 日記・エッセイ・コラム

【今日の 古い小説 】

本屋で懐かしいものを見つけた。今日のタイトル通り 獅子文六の「娘と私」である。

ちくま書房がどこでどう考えたのか知らないが、今年の11月10日に初版として発行されている。

この小説は昭和28年1月から3年半にわたって雑誌「主婦之友」に連載されたものである。

また、NHK朝の連続テレビ小説の第1作目を飾る記念すべき作品である。昭和36年4月から1年間にわたって放映された「私小説」である。

その頃ワシは小学校5年生であるにもかかわらず、なぜか楽しみにしていて毎日観たのである。今と違ってビデオもなくBSもない時代であるがワシはどのようにして朝のテレビ(白黒テレビな)を見ていたのか・・・それは分からない。

さて、小説の方だが、記憶は定かではないが、成人してからだと思うが、父の書棚にあるそれを見つけて読みふけった。すでに新潮文庫になっていたのではないかと思う。

◆まだ”再”読書も「まえがき」の段階であるが、その「まえがき」のあらすじは以下のとおりである。

獅子文六(私)がフランス人の夫人と結婚して帰国し、間もなく娘を産むがほどなくしてフランス人の妻は病を得、帰国する。

残った私は未亡人の叔母や、同じく夫を亡くしたばかりの姉に娘の養育を頼むが、一人身になって自由気ままな暮らしを営む姉・叔母に拒絶される。その後一人で娘を育てて行くのだが・・・・・・・・・

◆ワシは明治人も現代人も女性は強く、死別されると夫からの束縛が無くなって自由気ままに生きて行くのだなあと今更ながら感じた。

ところでこの表をご覧あれ。

これは川越し市の今年3月末日の人口年齢別・男女別の表である。下(横)のスケールが1歳ごとの年齢、左(縦)が人口である。青線が男、赤線が女。

産まれてから、つまり0歳からある年齢まで一時的に例外の年があるが、ほぼずっと男の人口が多い。つまり男が多く産まれてくるのであろう。

しかしある年齢から男が減って女の人口が相当数増加する(イヤ減少しない)ことが分る。

表の右端を拡大すると・・・・

人口のピークを越すと、当たり前だが右肩下がりとなる。死ぬからである。

このピークから男女数が逆転するのである。しかもだんだんと離隔が大きくなっていく。

御婦人方には朗報である。バアサン達が元気なことがこの表で証明された。

このピーク年齢はなんと!64歳である。トホホ。

◆父は生き方下手、たいしてかわいがってもらった記憶もない、幼いころに養子に貰われ、最期は歩行も不自由になり、寝たきりになった。不遇な生涯を送った人であるが文学だけは好きであった人だ。

生涯獲得金額はとっくに父を超えたが、読書量はいまだに父を超えていない。

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿