おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

悲しい携帯カセット音楽プレーヤー

2017-09-25 17:19:02 | 日記

【今日の 当時の技術】

これはウォークマンである。

その昔、ワシが愛用していたものだ。見よこのグッドデザイン、カセットテープのケースよりわずかに大きいだけの筐体に、当時のソニーの最先端技術が詰まっている。

その後音楽媒体はMDに、更にCDにと進化していき、現在はAACだとかMP3だとか、もうワシではなんともらなぬブラックボックスへと日進月歩の進化を遂げたのであった。

先日ワシの2人いる(無聊をかこっている)母のために、これまた古いレコードから落語をカセットテープにダビングしてやったのだ。が・・・・・・

せっかくの機会だ、今、ブームが再燃していると聞くカセット音源を聞いてみようと思い立った。

カセットを聞くならこれだと、引き出しの奥に眠っていたソニーのウォークマンの出番である。

・・・・ところが・・・・むむっ、音が鳴らない、よく見ればカセットテープそのものが回っていない。

ロートル・ウォークマン、ほかっておいたからへそを曲げたな。

よーし修理しようぜ。

分解すると、駆動モーター(しっかりと動いている)からプーリーを回すためのゴムが劣化してベトベトでなんとも飴みたいになっている。

その飴を溶剤で丁寧に取って、さあ、この劣化したゴムの代わりになるものは?

そうだ輪ゴムしかないぞ、台所の引き出しに輪ゴムが堆積している。良さそうなのを見つくろって来た。

元通りと思うベルトの掛け方で、うん、うまくいった。

元通りに組み立ててテープを入れてスイッチをオン。

ん?音楽が鳴ることはなるが、回転むらが半端でなくすごいことになっている。

昔、ワウフラッターがどうのこうの、いっぱしの音響通ぶって(分かりもせんのに)同じ趣味持つ友人とおしゃべりしていたが。その莫大な回転むらでその当時を思い出した。

ネットで調べてみると、ウォークマンのそのゴムこそ、当時のソニーが技術の世界の最先端であった象徴であることが分かった。

台所のゴムなんて話ではなかったのである。どうもすみませんでした。

今は製造も販売もしていないようである、ゴムの径68mm、ゴムの断面は0.8mmの正方形とかいう話、もちろん素材はヒミツみたいだ。

かくしてワシの修理の腕をもってしてもこれは資源ごみとなるのであるが、そこはそれワシの事、再度机の引き出しの奥深くしまい込まれたのである。

今日はここまで

明日は、今でも手に入る新品の携帯型カセットプレーヤーの悲しい話をしよう。こうご期待ですがな。