若者の株式投資

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地銀優待株を検証して

2015-09-17 22:50:06 | 個別株 考察

最近は、米国の利上げに気をもむ展開が続いていますが、

そんな時だからこそ、今一度内需の銘柄についても検証していきたいと思いました。


内需といってもいろいろあるとは思いますが、

今回は、今後も業界再編が進むであろう地銀の優待がある銘柄について何行か検証していきたいと思います。


私自身は、正直なところ弱小投資家であるため、PFに地銀を組み込むことは難しいのですが、今後資産が増えて言った際には、

十分PFに組み込む可能性はあるとは思いますので、今から検証していって、将来の糧に少しでもなればと思っています。

そのようななかで、 8342青森銀行 8350みちのく銀行 8551北日本銀行 の3行について検証していきたいと思います。


8342青森銀行

地銀中位で、青森県最大の金融機関です。岩手銀行、秋田銀行と提携しており、子会社でリース、カード、信用保証を行っています。

また、四季報によれば、北海道新幹線の開業を控え、法人営業チームを立ち上げ、函館での営業強化など、今後のビジネスエリアが広がることもありえるのかなとも思っています。


現在の株価は、383円で、PER15.89倍 PBR0.67倍 配当利回りは1.57%です。

PERはほぼ平均的な水準であり、特に割安感はありませんが、PBRが1倍を割れていることから資産バリュー株ではあると思います。

配当性向は今期予想が24.9%、ROEが4.3%と、どちらも少し物足りないかなという気がします。


財務状況は、自己資本比率4.4%ですが、銀行自体が総じて自己資本比率が低いので気にするほどではないかと思います。

業績面で見ると、同社は過去4期で6回の上方修正を行っており、かなり保守的な会社計画であることが分かります。

今期でも、第1四半期の時点で、会社計画で50%ほどを達成しているため、今期も上方修正の可能性は大いにあるのではと思います。


また、株主優待についても、3月の株主優待で1000株以上で3000円相当の県内特産品、10000株以上で6000円相当の県内特産品となっています。

そのため、現在の配当と株主優待を合わせた、総合利回りは、2.35%と少し物足りないかなという感じがします。

ちなみに、青森銀行の株主優待はこちらをご覧ください。


8350みちのく銀行

地銀中位行で、青森の2番手であり、函館にも営業基盤があります。みずほグループと親密であり、公的資金は200億ある金融機関です。

現在の株価は、210円であり、PER7.19倍 PBR0.47倍 配当利回りは1.9%です。

PER、PBRからみても割安感はあるとは思いますが、


配当性向は今期予想が13.7%、ROEが5.3%と、どちらも少し物足りないという気がします。

財務状況は、自己資本比率4.0%ですが、やはり銀行は自己資本比率が低いのでそこまできにするほどでもないと思います。

業績面で見ると、同社は過去4期で1回下方修正を出しているものも、同じく過去4期で7回の上方修正を出すなど、

やはり、かなり保守的な会社計画を立てていることが分かると思います。


今期でも、第1四半期の時点では、会社計画を6割超も達成していることから、今期も上方修正を出す可能性は十分にあるのではないかと思います。

また、株主優待についても、3月の株主優待で、1000株で3000円相当の名産品等商品で、10000株で5000円相当の名産品等商品となっています。

そのため、現在の配当と株主優待を合わせた、総合利回りは、3.33%と投資妙味がある水準かなと思います。

ちなみに、株主優待は毎年変わるそうなので、ある意味それも楽しみと言えるかもしれません。


8551北日本銀行

岩手県中心に八戸から仙台までの東北太平洋岸で展開する地銀中位行であり、県内、個人へのシフトを強めている金融機関です。

現在の株価は、3270円であり、PER10.27倍 PBR0.4倍 配当利回り1.83%です。

PER、PBRから見ても割安感は十分にあるとは思いますが、

配当性向は、今期予想が18.8%、ROEが4.0%とやはり物足りなさを感じます。

財務状況は、自己資本比率は4.7%ですが、銀行業界ではそこまで気にすることはないかなと思っています。

業績面で見ると、同社は過去4期で1度の下方修正はありますが、同じく過去4期で8回の上方修正を出すなど、

かなり、保守的な会社計画になっているのではと思っています。


今期でも、第1四半期の時点では、会社計画を4割強も達成していることから、今期も上方修正を出す可能性は十分にあるのではないかと思っています。

また、株主優待についても、3月の株主優待で、100株以上で3000円相当の地域特産品、1000株以上で6000円相当の地域特産品となっています。

そのため、現在の配当と株主優待を合わせた、総合利回りは、2.75%と微妙なところかなというように感じます。

ちなみに、100株以上999株以下の株主優待はこちら、1000株以上の株主優待については、こちらでご覧になれます。


銀行株は、総じて配当性向やROEは物足りない感じがしますが、業績の硬調さ、資産バリューな面、そして株主優待や安定配当があれば、長期的な資産形成のディフェンシング的な役割を果たしていくのではとも思っています。

私自身は今すぐ地銀株を買うことはできませんが、こうして検証してみたことは価値があったのではと思っています。




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