ゆめ未来     

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マイクル・コナリーの 「ブラックボックス」

2017-07-31 08:56:31 | ゆめ未来
 ■ ブラックボックス(上・下)/マイクル・コナリー  2017.7.31

転落の街』を読んでから、5ヶ月。
今回、 『ブラックボックス』 を読みました。

マイクル・コナリーの面白さは、何時読んでも安定しています。
「本書は、処女作 『ナイトホークス』(1992) から二十年経った二〇一二年に出版され、それを記念する意図が作者にあったのだろう」(訳者あとがき)と訳者は言っています。

では、ボッシュの言う「ブラックボックス」とは、どのようなことでしょうか。

 どの事件にも、ブラックボックスがある、とボッシュは信じていた。ある程度の理解をもたらし、なにが起こったのか、なぜ起こったのかを説明する助けになる証拠の欠片や人物、事実の配置。

 「ああ、飛行機の墜落事故のように、ブラックボックスを探さないとならない、すべてのフライト・データを記録しているものを。ブラックボックスが見つかれば、なにが起こったのか分かる。殺人事件現場や殺人事件捜査でもおなじだ、とフランキーは言っていた。すべてをひとつにまとめ、物事の意味を解明するものが存在するんだ。それを見つけたら、勝ちだ。ブラックボックスを見つけるようなものだ、とな。

自分の好きな曲について、このような素適な文章が綴れたら幸せだろうな、と思います。

 ボッシュは誕生日に娘から贈られたアート・ペッパーのライブ録音を順に聴いていった。
 「パトリシア」を聴いていた。永年にわたるドラッグ摂取とリハビリ施設暮らしを終えて、カムバックした時期の演奏だった。一九八一年のこの夜、ペッパーは融通無碍だった。この一曲で、だれも彼よりうまく演奏できないことを証明している。とボッシュは思った。「この世のものならぬ」という言葉の意味を正確に把握しているとは思わなかったが、心に浮かんできたのはその言葉だった。その曲は完璧だった。


    アート・ペッパー /パトリシア/

「訳者あとがき」に、次回の邦訳作品の予告がありました。
ミッキー・ハラーが主人公である 「The Gods of Guilt」(罪責の神々・仮題) が紹介されていました。
内容は、訳者あとがきに詳しいが、これがすごくおもしろそうです。今から楽しみにしています。

  『 ブラックボックス(上・下)/マイクル・コナリー
               /古沢嘉通訳/講談社文庫
 』

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