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ミステリ・ウィークエンド 「雪に閉ざされた山荘」物

2017年06月05日 | もう一冊読んでみた
ミステリ・ウィークエンド/パーシヴァル・ワイルド  2017.6.6

パーシヴァル・ワイルド(1887年~1953年)は、アメリカ、ニューヨーク生まれ。
彼の作品は、初めてです。

ミステリ・ウィークエンド』は、長篇の「ミステリ・ウィークエンド」と3編の短篇「自由へ至る道」「証人」「P・モーランの観察術」から構成されています。
無駄のないひき締まった文体です。
ぼくは、「証人」が一番良かったです。
「自由へ至る道」「P・モーランの観察術」ともに秀逸な作品でした。
「ミステリ・ウィークエンド」は、冬のミステリーツアーの雪に閉ざされた滞在先で、宿泊者が死体で発見される物語です。
この種の話は、ミステリー界では「雪に閉ざされた山荘」物に分類されるそうです。

 不思議なもので、あることがわかると、それに引きずられるようにいくつもの事実が見えてくるようになる。

 ハンクの不幸はたまたまよくないときに居合わせたことにあった。たまたま居合わせた者はとんだとばっちりを喰らうものと決まっている。

 最初はその運命を免れたかに見えたが、二度目も幸運に恵まれることはなかった。

 往々にして、起こりそうにない出来事ほど実際に起こるものなのだ。


なかなか味わい深い文章でしょう。そう思いません。

  『 ミステリ・ウィークエンド/パーシヴァル・ワイルド/武藤崇恵訳/原書房 』


コメント
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